(3).我が国の進展イメージと課題

・マルチメディア社会はコンテンツ、プラットホーム、ディストリビューション分野の調和によりもたらされるが、その基盤となるインフラの整備も不可欠。
・FTTH−ファイバー・トゥ・ザ・ホーム−の全国整備は2010年以降であり、この間の基幹インフラとして衛星デジタルネットワーク(通信・放送)−情報スーパーエアラインが脚光を浴びる。
・表層の情報化:技術の論理に基づくハードやシステム、幾何級数的に進展
・深層の情報化:生活者の意識レベルの情報化、簡単には変化しない

 団塊世代は大量消費文明を広げる尖兵役を果たしたがゆえに、モノへの呪縛から逃れきれない。団塊ジュニア世代はモノへの呪縛は薄く、情報メディアをしなやかに使いこなす能力に長けている反面、「オタク」といわれるように狭い枠組みの中にのめり込む性癖を持っている。
 あと数年たつと、ジュニア世代の結婚、子育てが本格化。この子供たちこそマルチメディアの申し子。生まれた時から存在しているメディアは、何の抵抗もなくあたりまえのものとして身についていく。
 この世代が成人し、団塊ジュニア世代が社会の枢要につく2015〜2020年頃にマルチメディア社会は本格化。
(「ゲームの経済学」赤尾晃一著より)


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