2.MICの背景−マルチメディア社会の到来

(1).マルチメディア社会の本質

@.第三次産業革命

・情報通信技術の飛躍的進歩による産業構造・経営環境・ライフスタイルなど経済・社会のあらゆる分野における革命的変化
・人口問題(急増化と高齢化)、環境・資源問題、民族・国家問題の全地球的課題の解決(失敗すればハルマゲドン、人類滅亡も・・・・・?)

<マルチメディアがもたらすもの(3P)>

PROSPERITY: 経済成長(環境・資源問題を回避しかつ生産性増大)

PEACE     : 民主主義(オープン&シームレス・ネットワーク、ネチズンの誕生)

PLEASURE  : 人類進化(感性能力の向上、マルチ・ヒューマンの誕生)

A.大変な時代

・マルチメディア社会に至る過程は、常識破壊が次々と起こり、これまでの知識や経験では推し測れない、これから先に対する不安に満ちた「大変な時代」
・不連続感・不透明感の先に、自由競争とローコスト化が本格化。一人一人が自分自身の意思決定を楽しむ「自尊の精神」と相俟って新たな繁栄が実現される。
   (堺屋太一著「大変な時代」より)

<時代の潮流を示すキーワードはBIG3C>

BIG CHANCE   : 巨大なビジネスチャンス

BIG CHALLENGE: ベンチャー・ビジネスの時代

BIG CHANGE   : 大変革の時代


◆ 新たな産業・企業
   ・衰退する産業・企業(統廃合・リストラ、空洞化)
   ・グローバル化、シームレス化、CALS
   ・規模の経営から速度・範囲の経営へ
   ・一極集中から地域開発・地方分権へ

◆ 新たな競争
   ・メガ・コンペティッション・エイジ(大競争時代)の到来
   ・異業種、カテゴリーキラーの参入
   ・規制緩和、価格・経路破壊(中抜き)加速

◆ 新たな組織・人事
   ・フラット化
   ・SOHO、ネットワーク化、バーチャル化
   ・能力主義、女性・高齢者対策、流動化、アウトソーシング

◆ 新たなマーケティング
   ・個客・双方向(ONE−TO−ONE)マーケティング
   ・EC、オンライン・ショッピング
   ・エージェント・リテラシービジネス
   ・生産者優位から消費者(生活者)優位へ

◆ 新たなニーズ・価値観
   ・物の豊かさから心の豊かさへ
    (自由、個性、ゆとり、ふれあい、自然、文化、本物、安全 等)
   ・集団主義・相互依存から個人主義・自立へ

◆ 新たなライフスタイル
   ・勤労時間の短縮、余暇・自由時間の増加
   ・SOHO
   ・在宅生活の充実(ショッピング、勤務、教育、医療 等)


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