━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■     第182号 2017年 9月19日発行 〜総配信数 630部 Thanks!〜 ───────────────────────────────────   ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中    から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  「空梅雨」に始まり、記録的短時間大雨情報が頻発した「長雨の夏」が終わ ったと思ったら、シルバーウィークは、本土4島すべてに上陸した史上初の台 風が直撃・・・今年もまた異常気象に悩まされましたが、ようやく秋風の涼や かさに心身をリフレッシュできそうです。如何お過ごしでしょうか。  随時ネットにアップされる孫娘の成長ぶりに相好を崩しつつ、相変わらずの ネット自営業に勤しむ毎日です。  今号は、恒例の「主要IT関連商品シェア動向」と「主要自動車関連商品シェ ア動向」をお届けします。 ─────────────────────────────────── 【主要IT関連商品シェア動向(2016年)】 01.パソコン 02.タブレット 03.携帯電話端末 04.携帯電話契約数 05.MVNO契約回線数 06.光ファイバー通信回線 07.プロバイダー 08.ポータルサイト 09.動画サイト 10.薄型テレビ 11.ブルーレイ・ディスク録再機 12.インクジェットプリンター 13.デジタルカメラ ─────────────────────────────────── 【主要自動車関連商品シェア動向(2016年)】 01.自動車総販売 02.輸入乗用車 03.普通トラック 04.二輪車 05.市販カーナビ 06.タイヤ 07.ガソリン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要IT関連商品のシェア動向(2016年)】   〜日本経済新聞「主要商品・サービス 国内シェア100品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●パソコン <16年 国内出荷台数 1,056万台、前年比0.1%増>  1位 NECレノボ 24.6% (▲ 1.7%)  2 富士通 17.5 ( 0.8 )  3 デル 12.3 ( 2.2 )  4 HP 12.3 ( 1.3 )  5 東芝 11.3 (▲ 1.0 )   ( )は前年比増減、以下同様 ・スマホの普及で個人向けは減ったものの、法人需要は堅調。 ・法人比率が高い富士通がシェアアップ。 ・米デルと米HPも、規模のメリットを生かした価格競争力の高い商品で中小企  業を中心とする需要を取り込む。 ・パソコン事業を分社化した東芝は個人向けが苦戦。 ・6位アップル、7位パナソニックも堅調。 ─────────────────────────────────── ●タブレット <16年 国内出荷台数 773万台、前年比6.9%減>  1位 アップル 40.9% ( 0.0%)  2 ファーウェイ(中) 21.6 ( 12.4 )  3 NECレノボ 8.5 ( 1.9 )  4 富士通 6.0 (▲ 0.1 )  5 エイスース (台) 5.4 (▲ 1.7 ) ・大画面スマホと軽量ノートPCに押され、市場鈍化が顕著に。 ・キーボードをつけるとPCとしても使える「2イン1」型の比率が上昇。 ・ファーウェイは、通信事業者と組み、回線とセットにして価格を抑える販売  手法で大幅シェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●携帯電話端末 <16年度 国内出荷台数 3,648万台、前年度比0.3%減>  1位 アップル 43.5% ( 1.6%)  2 ソニー 12.5 (▲ 0.8 )  2 シャープ 10.0 (▲ 0.9 )  4 京セラ 9.7 ( 0.1 )  5 富士通 8.0 (▲ 0.9 ) ・従来型携帯電話(ガラケー)が落ち込み、5年連続で減少。スマホは3000万台  の大台突破。 ・アップルは、新機種「iPhone7」や、旧機種がソフトバンク系「ワイモバイ  ル」の人気格安プランに採用されシェアアップ。 ・中価格帯(3万円台)機種が増加する中、国内上位メーカーの争いは混戦に。 ─────────────────────────────────── ●携帯電話契約数 <16年度末 国内契約数 1億6273万件、前年比4.0%増>  1位 NTTドコモ 44.6% ( 0.9%)  2 KDDI(au) 29.4 ( 0.3 )  3 ソフトバンク 26.0 (▲ 1.2 ) ・ドコモは、大容量プラン「ウルトラパック」や「子育て応援プログラム」な  ど顧客還元策が功を奏した。MVNO向け回線貸し出しビジネスでも6割を占  め、シェアアップの一因に。 ・KDDIは光回線とのセット割引が引き続き好調。 ・積極的販売施策で2社から顧客を奪ってきたソフトバンクは、料金プランや  端末が同質化したことで顧客が一部流出。 ─────────────────────────────────── ●MVNO(仮想移動体通信事業者)契約回線数 <16年度末 契約回線数 810万件、前年比50.2%増>  1位 NTTコム 27.0% (▲ 3.6%)  2 IIJ 14.9 (▲ 2.3 )  3 楽天 9.6 ( 2.4 )  4 ケイ・オプティコム 6.5 ( 2.9 )  5 プラスワン 5.3 ( − ) ・総務省の実質ゼロ円端末廃止要請でスマホの月額料金がアップ、格安スマホ  移行ユーザーが増加。 ・NTTコミュニケーションズ(OCNモバイルワン)はLINE、インターネットイ  ニシアティブ(IIJ)はビッグカメラなど、法人にまた貸しする事業は堅調なも  のの、自社の消費者向けサービスが伸び悩み。 ・楽天、ケイ・オプティコムがシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●光ファイバー通信回線 <16年度末 契約回線数 2,933万件、前年度比5.4%増>  1位 NTT東日本 38.1% (▲ 0.2%)  2 NTT西日本 30.3 (▲ 0.6 )  3 KDDI 13.3 (▲ 0.2 )  4 ケイ・オプティコム 5.5 (▲ 0.2 )  5 アルテリア(UCOM) 2.2 ( 0.1 ) ・NTT東西が光回線の卸売り事業を開始、ドコモやソフトバンクなど携帯各社  がスマホと光回線のセット販売を積極的に進め市場拡大。 ─────────────────────────────────── ●プロバイダー <16年度 契約件数 2933万件、前年度比5.4%増>  1位 NTTコム 18.9% (▲ 2.2%)  2 ソフトバンク 12.8 ( 1.3 )  3 ソネット 9.3 ( 0.4 )  4 ビッグローブ 8.5 (▲ 0.1 )  5 NTTぷらら 7.3 ( 0.3 ) ・動画視聴など大容量・高速通信のニーズが高まり、ADSLからの切り替えが  進み市場拡大。 ・NTTコミュニケーションズは「OCN」、ソフトバンクは「ヤフーBBなど」  を展開、ビッグローブはKDDI傘下。 ─────────────────────────────────── ●ポータルサイト(パソコン経由の訪問回数) <16年 平均月間総訪問回数 40億回、前年比14.2%増>  1位 ヤフー 50.7% ( 6.2%)  2 グーグル 33.0 (▲ 7.5 )  3 マイクロソフト 8.6 ( 0.9 )  4 goo(NTTレゾナント) 2.8 ( 0.1 )  5. ニフティ 1.2 ( 0.0 ) ・スマホ向けアプリの使い勝手向上で、PCとスマホで利用者の時間を取り合う  構図が続く。 ・ヤフーはネット通販のポイント付与率アップなど、有料会員向けサービスや  特典を強化。 ─────────────────────────────────── ●動画サイト(パソコンからの視聴) <16年 主要サイト総視聴時間 9.2億時間、前年比12.8%減>  1位 ユーチューブ(グーグル) 55.4% ( 5.1%)  2 ニコニコ動画(ドワンゴ) 26.1 (▲ 4.3 )  3 ギャオ!(ヤフー) 4.6 (▲ 0.6 )  4 アニチューブ 3.7 (▲ 0.5 )  5 FC2 2.3 (▲ 1.4 ) ・ユーチューブが他サービスを圧倒、独り勝ちに。動画を投稿して広告収入を  得る「ユーチューバー」も増加。 ・パソコンからの視聴時間は減少したが、スマホを含めると動画視聴は大きく  伸長。 ─────────────────────────────────── ●薄型テレビ <16年 国内出荷台数 504.4万台、前年比7.3%減>  1位 シャープ 33.3% (▲ 3.1%)  2 パナソニック 24.1 ( 1.5 )  3 東芝 15.2 (▲ 1.3 )  4 ソニー 12.8 ( 1.6 )  5 ハイセンス(中) 4.2 ( 1.9 ) ・高精細「4K」対応製品の比率は高まっているが、スマホや動画配信サービス  の普及で市場縮小。 ・18年に4Kの実用放送が始まり、20年には東京五輪が控える。09年に始まっ  家電エコポイント制度から8年たち買い替えの時期に入るなど、17年は市場  増加か。 ─────────────────────────────────── ●ブルーレイ・ディスク録再機 <16年 国内出荷台数 267台、前年比2.2%減>  1位 パナソニック 47.0% ( 6.1%)  2 ソニー 19.0 (▲ 2.2 )  3 シャープ 17.0 (▲ 2.6 )  4 東芝 11.9 ( 0.3 ) ・インターネット動画配信サービスの普及で市場縮小が止まらず。映画や動画  だけでなく、民放各社も番組をネット配信するようになり、BD録画再生機の  存在意義が薄れつつある。 ─────────────────────────────────── ●インクジェットプリンター <16年 国内出荷台数 443.7万台、前年比10.0%減>  1位 セイコーエプソン 44.6% ( 2.5%)  2 キャノン 43.3 (▲ 1.6 )  3 ブラザー工業 10.3 ( 0.7 )  4 HP(米) 1.0 (▲ 1.6 )  5 リコー 0.7 ( 0.1 ) ・ペーパーレス化の進展で家庭用が大きく落ち込む。 ・エプソンは、大容量インクを備え交換の手間を減らした製品が企業から支持  指示されるなど、シェアアップ、首位に浮上。 ・各社、衣類などに直接印刷できる機種の投入など、紙以外の分野に注力。 ─────────────────────────────────── ●デジタルカメラ <16年 国内出荷台数 352万台、前年比28.1%減>  1位 キャノン 33.7% ( 0.4%)  2 ニコン 22.4 ( 0.2 )  3 カシオ 12.6 ( 2.9 )  4 ソニー 8.8 (▲ 2.4 )  5 オリンパス 8.3 (▲ 0.9 ) ・スマホの普及で2桁減で縮小が続く。減少幅はこの10年で最も大きく、ピー  ク08年(1111万台)の3分の1に。 ・カシオは、スマホではできない機能を徹底追及、「自分撮り」がしやすいモ  デルや美肌調整機能などが支持を集めシェアアップ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要自動車関連商品のシェア動向(2016年)】 〜日本経済新聞「主要商品・サービス 国内シェア100品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●自動車総販売 <16年 新車販売台数 497万台、前年比1.5%減>  1位 トヨタ 31.8% ( 2.1%)  2 ホンダ 14.2 (▲ 0.2 )  3 スズキ 12.5 (▲ 0.1 )  4 ダイハツ 11.8 (▲ 0.3 )  5 日産 10.8 (▲ 0.9 ) ・15年4月の軽自動車税増税後の不振に加え、三菱・日産の燃費不正問題が発  覚し、軽が9.0%減の172.5万台にとどまったことが響き、5年ぶりに500万  台を割り込む。 ・都心部のクルマ離れに加え、安全装備充実などで車両価格が上がり買い替え  サイクルが長引く傾向にあることが逆風に。 ・ハイブリッド車の充実など、上位5社でトヨタのみシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●輸入乗用車 <16年 新車販売台数 29.5万台、前年比3.4%増>  1位 メルセデス・ベンツ 22.8% ( 0.0%)  2 BMW 17.1 ( 0.9 )  3 VW 16.0 (▲ 3.2 )  4 アウディ 9.7 (▲ 0.6 )  5 BMW MINI 8.3 ( 0.9 ) ・排ガス不正問題によるイメージ悪化が影響、フォルクスワーゲンが22年ぶり  に3位に転落。 ・SUVや小型車がけん引し、BMWと傘下のMINIがシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●普通トラック(積載量4トン以上) <16年 国内販売台数 9.4万台、前年比5.4%増>  1位 日野自動車 36.4% (▲ 0.9%)  2 いすゞ自動車 36.0 ( 2.8 )  3 三菱ふそう 16.6 (▲ 0.9 )  4 UDトラックス 11.0 (▲ 1.1 ) ・ネット通販の成長に伴う物流量の増大や、20年の東京五輪を控え建設用車両  の需要が伸び、7年連続で前年実績を上回る。9万台超えは10年ぶり。 ・いすゞがシェアアップ、4年連続トップの日野に肉薄。15年秋に主力大型ト  ラック「ギガ」を21年ぶりに全面改良、買い替え需要を取り込む。 ─────────────────────────────────── ●二輪車 <16年 国内販売台数 37.3万台、前年比8.3%減>  1位 ホンダ 41.0% (▲ 5.7%)  2 ヤマハ発動機 29.5 ( 2.4 )  3 スズキ 15.8 ( 0.8 )  4 川崎重工業 4.3 ( 0.8 )  5 ハーレーダビッドソン 2.9 ( 0.2 ) ・排気量50cc以下の原付1種は、電動アシスト自転車普及などが逆風となり、  16.4%減の16.2万台と下げ止まらない。 ・中高年のリターンライダー需要など、中大型モデルは堅調。 ・足元では、車検がいらず比較的手ごろな250ccクラスのスポーツタイプが人  気に。 ・ホンダは、主力工場熊本製作所が地震で一時停止、台数・シェアダウン。 ─────────────────────────────────── ●市販カーナビ <16年 国内市販用出荷台数 169.8台、前年比3.7%減>  1位 パナソニック 30.3% ( 3.0%)  2 パイオニア 27.7 (▲ 0.6 )  3 JVCケンウッド 13.9 ( 1.8 )  4 富士通テン 13.8 ( 0.1 )  5 アルパイン 7.1 ( 0.9 ) ・スマホの地図アプリの普及で、低価格の簡易型カーナビの減少が続く。 ・地図が見やすい高価格帯の8型以上の大画面型が人気に。ドライブレコーダ  ーなど周辺機器との連携も進む。 ・パナソニックがパイオニアを逆転、首位に浮上。 ─────────────────────────────────── ●タイヤ <16年 国内ゴム生産量 102万トン、前年比3.6%減>  1位 ブリヂストン 46.1% ( 0.7%)  2 住友ゴム工業 25.7 (▲ 0.2 )  3 横浜ゴム 15.3 (▲ 0.5 )  4 東洋ゴム工業 12.8 ( 0.0 ) ・円高で輸出向けの生産が減少。 ・ブリヂストンは、新車装着用のほか、静粛性や低燃費性に優れる市販品の拡  販でシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●ガソリン <16年度 国内販売量 5250万キロリットル、前年度比1.2%減>  1位 JXエネルギー 34.1% ( 0.6%)  2 東燃ゼネラル石油 20.8 ( 0.2 )  3 昭和シェル石油 16.3 ( 0.0 )  4 出光興産 15.4 ( 0.0 )  5 コスモエネルギー 10.5 (▲ 0.1 ) ・少子化やエコカーの普及などにより需要減が続く。 ・元売り業界は再編が続く。4月にJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が  経営統合、JXTGホールディングスが発足。 ・昭和シェルは出光興産との早期合併実現を目指す。出光創業家は合併反対を  続ける。 ・コスモは、キグナス石油に約2割出資。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇電網かわら版は、下記サービスを利用して発行しています。  「まぐまぐ ID:0000005947」「melma! 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