********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 157号 2006年 9月10日発行 〜総配信数 1,010部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp **********************************************************************  厳しい残暑、ウンザリですね。(>_<)  ここ数年相撲中継は、千秋楽など優勝のかかった取り組み以外ほとんど見る ことは無くなっていましたが、今日久しぶりに視聴しました。なんとまぁ、外 国人力士の多いこと!  今週号の日経ビジネスの特集「こんな国では働けない〜外国人労働者“使い 捨て”の果て」に、“日本の中の外国”と生きる共生の例として、相撲界を取 り上げていたことと、皇太子御一家の観戦が引き金でした。  大好きな相撲の初観戦、滅多に見られない愛子様の笑顔が、一服の清涼剤と なりました。(^J^)  お約束?の「主要IT関連商品シェア動向」に、「主要自動車関連商品シェア 動向」を加えてお届けいたします。 ─────────────────────────────────── 【主要IT関連商品シェア動向(05年)】 01.パソコン 02.プロバイダー 03.ADSL 04.光ファイバー通信回線 05.検索サイト 06.SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) 07.携帯電話端末 08.携帯契約数 09.液晶テレビ 10.プラズマテレビ 11.DVD録画再生機 12.インクジェットプリンター 13.普通紙複写機 14.デジタルカメラ 15.携帯音楽プレーヤー 16.電子辞書 17.家庭用ゲーム機 18.カーナビ 【主要自動車関連商品シェア動向(05年)】 01.乗用車 02.輸入乗用車 03.軽自動車 04.普通トラック 05.二輪車 06.タイヤチューブ 07.ガソリン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要IT関連商品のシェア動向(05年)】 〜日本経済新聞「点検シェア攻防、本社100品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●パソコン <05年国内出荷台数シェア(1,461万台、前年比9.1%増)>  1位 NEC 20.6%( 0.4%)  2 富士通 17.9 (▲ 1.4 )  3 デル 12.3 ( 1.1 )  4 東芝 9.1 ( 0.7 )  5 日本HP 6.7 ( 0.5 )   その他 33.4 (▲ 0.2 )( )は前年比増減率ポイント、以下同じ ・家庭市場(前年比13.6%増)が、4年連続のマイナスからプラス成長へ転換。 ・上位4社の順位は変動無し。日本HPが5位(←6位)に浮上。 ・シェア増減を左右したのは各社の価格戦略。各社が値下げ競争を続ける中、 利益重視戦略を取った富士通がシェアダウン。 ・ほぼ全ての部品を輸入に頼るため、円安で上昇した購入コストを製品価格に 転嫁できず、各メーカーとも採算が悪化。NECもパソコン事業は営業赤字。 ─────────────────────────────────── ●プロバイダー(ブロードバンド会員数) <05年末国内会員数シェア(2,237万人、前年比19.9%増)>  1位 ソフトバンクBB 22.4%(▲ 2.6 )  2 NTTコム(OCN等) 15.9 ( 1.7 )  3 KDDI(DION等) 7.4 (▲ 1.0 )  4 ぷららネットワークス 7.3 ( 0.0 )  5 ニフティ 5.8 ( 0.4 )  6 NECビッグローブ 5.8 ( 0.7 )   その他 35.4 ( − ) ・05年はADSLから光回線へのシフトが起こった年。従来のダイアルアップ接続 やADSLからの乗り換え需要を狙い、激しい顧客争奪戦が展開された。 ・販促策の力の入れ方によって、シェアの明暗が分かれた。ソフトバンクBBは 光回線の販促に出遅れ、大きくシェアダウン。 ・グループ再編に伴い、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)が、ぷららを傘下 に収めるため、実質的トップに。 ─────────────────────────────────── ●ADSL <05年度末国内契約回線数シェア(1,452万件、前年度比6.0%増)>  1位 BBテクノロジー 34.8%(▲ 0.1%)  2 NTT東日本 20.7 ( 1.2 )  3 NTT西日本 18.5 ( 2.1 )  4 イー・アクセス 13.2 (▲ 0.3 )  5 アッカ・ネットワークス 9.1 (▲ 0.3 )   その他 3.7 (▲ 2.6 ) ・光回線へのシフトなどが影響し、伸びが鈍化。市場は縮小傾向に。 ・ソフトバンク(BBテクノロジー)は、携帯事業免許取得に財務の健全性が重要 ポイントとされたことから、コストのかさむ個人向け販促を大幅縮小。 ─────────────────────────────────── ●光ファイバー通信回線 <05年度末国内契約回線数シェア(546万件、前年度末比88%増)>  1位 NTT東日本 34.6%( 4.1%)  2 NTT西日本 28.0 ( 1.1 )  3 USEN 8.7 (▲ 1.0 )  4 ケイ・オプティコム 6.9 (▲ 0.7 ) 関西電力子会社  5 東京電力 5.2 ( 0.2 )   その他 16.7 ( 3.7 ) ・前年度よりほぼ倍増し、ブロードバンド通信サービス全体の2割強に。 ・NTT東西がシェアを伸ばし両社合計で6割超に。IP電話の提供可能地域が広が ったことなどが寄与。 ・6位KDDIが、07年に東電の光事業を統合する計画も。 ─────────────────────────────────── ●検索サイト <05年ページビューシェア(3,404億ページビュー、前年比22%増)>  1位 ヤフー 66.1%( 1.0%)  2 マイクロソフト(MSN) 4.6 (▲ 1.0 )  3 グーグル 3.8 ( 0.3 )  4 楽天(インフォシーク) 3.4 (▲ 0.4 )  5 NTTレゾナント(goo) 2.7 ( 0.8 )   その他 19.4 (▲ 0.7 ) ・ヤフーの圧倒的シェア変わらず。ブログ、音楽配信、無料ラジオ、携帯コン テンツ販売など大型サービスを矢継ぎ早に開始。検索サービスも全面刷新。 ・グーグル(3位)とインフォシーク(4位)の順位が入れ替わり。 ・グーグルは、地図・地域情報など独自性の高いサービスの拡充で、単なる検 索サイトからポータルサイト並みの品揃えに。 ─────────────────────────────────── ●SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) <05年度末国内会員数シェア(716万人)>  1位 ミクシィ 47.4%  2 ゆびとま 28.9  3 グリー 4.5  4 ライブドア 4.1  5 NHNジャパン 4.0   その他 11.1 ・SNSは、自己紹介文や日記、テーマ別の掲示板などを通じて、友人たちとの 交流を深めたり、人間関係を広げたりできるサイト。 ・04年2月に登場したミクシィを契機に、大小様々なSNSが生まれ、サイト数、 利用者数とも急増中と見られる。 ・ミクシィの強さが際立つ。既存会員の紹介がないと会員登録できない「招待 制」をとっているのが特徴。 ─────────────────────────────────── ●携帯電話端末 <05年国内販売台数シェア(約4,495万台、前年比3.2%増)>  1位 パナソニックモバイル 16.1%( 0.8%)  2 NEC 15.6 (▲ 3.5 )  3 シャープ 15.2 ( 0.4 ) 5 東芝 10.8 ( 3.2 )  4 三洋電機 9.8 (▲ 0.9 )   その他 32.5 ( 0.3 ) ・パナソニックモバイルが5年ぶりにトップに返り咲き。4年連続トップのNEC は2位に後退。好調シャープが肉薄。東芝も大幅シェアップ。 ・06年は、番号継続制度の導入やソフトバンクのボーダフォン買収により競争 が激化、販売台数は5,000万台を超える見通し。 ─────────────────────────────────── ●携帯契約数 <05年度末契約数シェア(9,179万件、前年度末比5.5%増)>  1位 NTTドコモ 55.7%(▲ 0.4%)  2 au(KDDI) 24.7 ( 2.2 )  3 ボーダフォン 16.6 (▲ 0.7 )  4 ツーカー(KDDI) 3.0 (▲ 1.1 ) ・auが若者の支持を集め唯一シェアアップ。「着うたフル」や、デザイン性を 重視した端末など「音楽に強い」「先進的」といったイメージ戦略が奏功。 ・ドコモは子供や高齢者向け端末、データ通信定額プラン、音楽サービスなど を強化し、auへの顧客流出を防ぐ構え。 ・ソフトバンクの動向も焦点、第三世代のネットワークを強化し、巻き返しを 狙う。 ─────────────────────────────────── ●液晶テレビ <05年国内出荷台数シェア(403.4万台、前年比67.7%増)>  1位 シャープ 47.2 (▲ 2.9% )  2 ソニー 17.3 (▲ 1.3 )  3 松下電器産業 16.2%(▲ 1.5 )  4 東芝 10.5 ( 2.5 )  5 日本ビクター 5.0 ( 1.4 )   その他 3.8 ( 1.8 ) ・価格下落が進み需要が大きく伸びるなか、首位シャープは台数を伸ばしたも のの、パネル供給が市場の伸びに追いつかず、シェア5割を割り込む。 ・上半期に伸び悩んだソニー、プラズマに注力の松下もシェアダウン。 ・東芝、ビクターなど下位メーカーや、韓国や台湾製のパネルを使った低価格 のノンブランド品が次第に販売を拡大。 ─────────────────────────────────── ●プラズマテレビ <05年国内出荷台数シェア(47万台、前年比37.8%増)>  1位 松下電器産業 65.2 ( 23.1%)  2 日立製作所 24.9%(▲ 2.1 )  3 パイオニア 8.6 (▲ 0.2 )   その他 1.3 (▲ 20.8 ) ・松下が、いち早くパネル増産体制を整え、大きくシェアアップ。 ・前年3位のソニーは、液晶に注力。今後、液晶との競合も一段と激化。 ─────────────────────────────────── ●DVD録画再生機 <05年国内出荷台数シェア(423.8万台、前年比4.1%増)>  1位 松下電器産業 30.0%(▲ 2.8%)  2 ソニー 21.5 ( 4.5 )  3 東芝 17.2 ( 1.2 )  4 シャープ 13.5 ( 3.7 )  5 三菱電機 8.6 ( − )   その他 9.2 (▲ 0.2 ) ・04年が前年比107.5%の大幅増だったのに比べ、急激に成長鈍化。需要を喚 起する大型スポーツイベントの不在や、高価な地上デジタル放送対応モデル の相次ぐ発売などで、値ごろ感がなくなったことなどが影響。 ・消費者の厳しい値下げ圧力にさらされる中、価格競争力を武器にした三菱が 5位に食い込む一方、先駆者のパイオニアはランク外に。 ─────────────────────────────────── ●インクジェットプリンター <05年国内出荷台数シェア(734.7万台、前年比13.6%増)>  1位 セイコーエプソン 42.3%( 1.4%)  2 キャノン 39.5 (▲ 4.1 )  3 日本HP 6.7 ( 0.6 )  4 ブラザー工業 3.9 ( 1.1 )  5 レックスマーク 3.5 ( 0.3 )   その他 4.1 ( 0.7 ) ・スキャナーやコピー機能などを兼備した複合機の比率が5割に。 ・エプソンは、PC無しで写真を印刷できる小型機がヒットし、首位を奪還。 ─────────────────────────────────── ●普通紙複写機 <05年国内出荷台数シェア(70.9万台、前年比2.7%減)>  1位 リコー 27.9%(▲ 0.1%)  2 キャノン 27.8 (▲ 0.3 )  3 富士ゼロックス 21.4 ( 1.4 )  4 シャープ 11.1 (▲ 1.1 )  5 コニカミノルタBT 8.0 ( 0.5 )   その他 3.8 ( − ) ・カラー機需要が盛り上がっているものの、オフィスへの普及率が高い国内市 場は伸び悩み。 ・機構が複雑で半導体や化学など複数の技術を要する複写機は、日本メーカー の独断場。上位5社の構図は99年以降不変、今後も大きな変動はなさそう。 ─────────────────────────────────── ●デジタルカメラ <05年国内出荷台数シェア(844.3万台、前年比1.2%減)>  1位 キャノン 20.3%( 1.4%)  2 富士写真フィルム 15.0 ( 3.0 )  3 カシオ計算機 14.8 ( 0.8 )  4 松下電器産業 14.0 ( 4.4 )  5 ニコン 11.9 ( 2.3 )   その他 24.0 ( − ) ・世帯普及率が50%を超えるなど成熟化が進み、初の減少に。一方、足元の消 費拡大や、製品力の向上を背景に、本格的な買換え需要も起こりつつある。 ・キャノンは3年連続でトップ、2位富士写真は4位から浮上、松下、ニコンも 順位をアップ。 ・前年2位のソニーは、手ぶれ補正付機種の投入が遅れるなど、圏外に後退。 ─────────────────────────────────── ●携帯音楽プレーヤー <05年国内販売台数シェア(約600万台、前年比328.6%増)>  1位 アップル 46.6%( 14.4%)  2 ソニー 20.4 ( 9.0 )  3 リオ・ジャパン 8.5 (▲ 3.0 )   その他 24.5 (▲19.3 ) ・前年比300%超増と、本格普及期を迎える。 ・全製品を世界展開するアップル(iPod)が、規模の効果を背景に、競合よりも 数千円安い価格設定を実現するなど、首位を固める。 ・独自のファイル形式に拘っていたソニーも、MP3やWMAなど複数形式に対応す るオープン戦略に転換しシェアアップ。 ・アップルの攻勢で、3位リオ始め、NHJやオリンパスも事業から撤退。 ─────────────────────────────────── ●電子辞書 <05年国内出荷台数シェア(約253.7万台、前年比1.7%減)>  1位 カシオ計算機 51.4%( 0.4%)  2 シャープ 26.4 (▲ 0.1 )  3 セイコーインスツルメンツ 13.9 ( 0.1 )  4 キャノン 6.6 (▲ 0.1 )  5 ソニー 1.7 (▲ 0.3 ) ・高価格機種は堅調だが、機能性の低い1万円前後の低価格機種の新製品が乏 しく、市場は活性化せず。 ・センター試験のリスニングテスト対応など商品展開が一層多様に。 ・5位ソニーは、事業撤退を決定。 ─────────────────────────────────── ●家庭用ゲーム機(携帯型を含む) <05年度国内販売台数シェア(1002万台、前年度比35%増)>  1位 任天堂 55.5%(▲ 2.2%)  2 ソニー(SCE 43.5 ( 1.7 )  3 マイクロソフト 1.0 ( 0.5 ) ・任天堂とSCEが04年末に発売した携帯型ゲーム機(ニンテンドーDS、PSP プレ イステーション・ポータブル)が好調で、大幅な台数増。 ・台数が落ち込んだ据え置き型も、先行したマイクロソフト「Xbox360」に続 き、PS3(SCE)、Wii(任天堂)が年内にも登場。PS3は高性能を追求、Wiiは初 心者層の取り込みを狙う。 ─────────────────────────────────── ●カーナビ(市販用、メーカーのライン装着除) <05年国内市販市場シェア(約128万台、前年比11.3%増)>  1位 パイオニア 28.3%( 2.0%)  2 松下電器産業 26.0 ( 1.9 )  3 三洋電機 15.6 ( 1.4 )  4 富士通テン 12.3 ( 0.3 )  5 クラリオン 8.2 ( 0.5 )   その他 9.6 (▲ 6.1 ) ・ライン装着(純正品)が主流になりつつあるが、市販品でいち早く高機能品を 投入するなど2年ぶりに台数増。 ・記録媒体がDVDからHDD型に移行する中で、上位5社がそろってシェアを伸ば し、寡占化が進みつつある。 ・ワンセグなどテレビ視聴機能への対応が、今後のシェア争いを左右。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要自動車関連商品のシェア動向(05年)】 〜日本経済新聞「点検シェア攻防、本社100品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●乗用車 <05年国内販売台数シェア(336.1万台、前年比1.0%減)>  1位 トヨタ 45.2%(▲ 0.6%)  2 日産 19.7 ( 1.1 )  3 ホンダ 13.8 ( 0.0 )  4 マツダ 5.8 ( 0.0 )  5 富士重工 3.2 (▲ 0.1 )   その他 12.3 (▲ 0.4 ) ・国内市場そのものが縮小したうえ、ガソリン高のあおりで低燃費で諸経費も 安い軽自動車に需要が流れ、前年比1.0%減に。 ・全世界100万台増販を目指し、新車を集中投入した日産のみがシェアアップ したが、反動も大きく06年はシェア下落が不可避に。 ・圏外ではスズキの躍進が目立ち、三菱を抜き6位に。 ─────────────────────────────────── ●輸入乗用車 <05年国内販売台数シェア(26.5万台、前年比1.7%減)>  1位 フォルクスワーゲン 20.1%(▲ 0.5%)  2 メルセデス・ベンツ 17.3 ( 1.1 )  3 BMW 17.0 ( 2.6 )  4 アウディ 5.8 ( 0.7 )  5 BMWミニ 5.1 ( 0.3 )   その他 25.1 (▲ 4.2 ) ・ここ数年26,27万台を前後し伸び悩みが続いている中で、ドイツ勢が順調に 販売台数を伸ばし、上位5位までを独占。 ・独御三家の中ではBMWが躍進、上位2社を猛追。 ・06年はレクサスの旗艦車種「LS」が登場、高級車市場の競争が本格化。 ─────────────────────────────────── ●軽自動車 <05年国内販売台数シェア(192.4万台、前年比1.7%増)>  1位 スズキ 32.1%( 0.7%)  2 ダイハツ 30.6 ( 0.9 )  3 ホンダ 12.8 (▲ 1.0 )  4 三菱自動車 8.4 (▲ 0.7 )  5 富士重工 7.8 (▲ 1.0 )   その他 8.3 ( 1.1 ) ・ガソリン高による小型車志向と、性能向上が人気を支え、2年連続で販売台 数過去最高を更新。 ・スズキが33年連続で首位を死守、ダイハツも初めてシェアを30%台に乗せ、 2強体制は磐石。 ・「SD戦争」とも呼ばれるスズキとダイハツの販売競争のあおりを受け、下位 メーカーは軒並みシェアダウン。6位日産のみが唯一シェアアップ(5.5%)。 ─────────────────────────────────── ●普通トラック(積載量4トン以上) <05年国内販売台数シェア(10.6万台、前年比2.0%増)>  1位 日野自動車 32.2%( 0.7%)  2 いすゞ自動車 28.3 ( 1.9 )  3 三菱ふそう 20.7 (▲ 3.8 )  4 日産ディーゼル 18.8 ( 1.2 ) ・05年度から導入された新排ガス規制により買替え需要が顕在化、需要拡大。 ・04年に発覚したリコール隠し問題でブランドを損傷した三菱ふそうが、04年 (▲3.9%)に続き大幅シェアダウン。 ─────────────────────────────────── ●二輪車 <05年国内販売台数シェア(70.6万台、前年比0.2%増)>  1位 ホンダ 52.3%(▲ 3.2%)  2 ヤマハ発動機 23.6 (▲ 0.8 )  3 スズキ 21.3 ( 4.0 )  4 川崎重工業 2.8 ( 0.0 ) ・二輪車市場は“冬の時代”が続く。最盛期の1980年代には年間約160万台を 販売していたが、生活の足としての役割が軽自動車や小型車に移ったことが 大きな要因。 ・全販売台数の7割を占める50cc以下が特に低迷。 ・125cc以上は堅調で、新型車を投入したスズキがシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●タイヤチューブ <05年国内生産量シェア(131.1万トン、前年比3.6%増)>  1位 ブリジストン 48.1%(▲ 0.2%)  2 住友ゴム工業 22.5 (▲ 0.1 )  3 横浜ゴム 15.8 (▲ 0.3 )  4 東洋ゴム工業 11.9 ( 0.3 )   その他 1.7 ( 0.3 ) ・輸出用、特に北米向けの増加と、全国的な大雪で冬用タイヤの販売が伸びた ことが生産増に結びつく。 ・原材料の価格高騰が続いており、国内市販用タイヤの再値上げの可能性も。 ─────────────────────────────────── ●ガソリン <05年度国内販売量シェア(6142万キロリットル、前年度比0.1%減)>  1位 新日本石油 23.6%(▲ 0.3%)  2 エクソンモービル 19.3 (▲ 0.1 )  3 昭和シェル石油 15.6 ( 0.8 )  4 出光興産 14.1 (▲ 0.1 )  5 コスモ石油 11.3 (▲ 0.1 )   その他 16.1 (▲ 0.2 ) ・軽自動車の増加や燃費の向上で自動車の燃料消費量が伸びなかったほか、原 油高で一年間に10円/L以上値上がりしたため消費が減退、販売量は21年ぶり に前年度を下回った。 ・上位5社の順位に変動は無いものの、3位の昭和シェル石油がシェアを0.8ポ イント拡大、上位企業が軒並みシェアを落とす中で「一人勝ち」の様相。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、「まぐまぐ ID:0000005947」、  「melma! ID:00017577、00152569」で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************