********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 136号 2002年 4月15日発行 〜総配信数 1,970部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 01.ニュース&トピックスより 【最近のニュース&トピックスから】 01.世界中で苦戦する地上波デジタル放送 ・地上波デジタル放送の本格開始、05年に延期(日本) ・地上波デジタルテレビ局が経営破綻(英国) ・一向に進まない地上波のデジタル放送化(米国) 02.あのサービスは今?2002年春 03.今知っておくべき危険〜常時接続時代のセキュリティー 04.メール処理に追われがちなビジネスマン 05.鷹山、TTNetのPHS事業取得。狙いはホットスポット 06.中高年男性雑誌、創刊ラッシュ。生涯現役“欲”は枯れず ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ニュース&トピックスより http://www.kurumart.com/news/  最近発表された各種調査結果から、いくつかご紹介します。 ─────────────────────────────────── ○運転者が車の情報化に期待するのは“ナビより防犯”(3/22) http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/mech/175834  日経BPコンサルティングが実施した「クルマの情報化市場調査」によると、 自動車向けの情報サービス(テレマティクス)として、一般ドライバーはカーナ ビ関連より、防犯や緊急時の対応サービスに期待しているという。  自動車の情報化に関する65種類のサービスについて、有料でも利用したいか どうか意向を尋ねた結果、「行方不明車の現在位置検索}(46.0%)、「不正動 作時に携帯電話・端末に通知」(41.3%)、「緊急時救援通報」(38.2%)が上位 3位を占めた。  テレマティクスの消費者ニーズに関しては、「米国では防犯や緊急時対応の ニーズが高いが、日本ではカーナビゲーション関連のニーズが高い」と言われ てきた。米国は国土が広く、交通量がまばらな道路が多く、車両盗難に対する 自衛意識が高いのに対して、日本は道路網が複雑で、渋滞が激しいことへの不 満が強いとされてきたからだ。  しかし、カーナビ関連では、 10位(22.4%)の「動的な最適経路予測」が最も 高く、基本機能の「地図と道路交通の情報提供」は30位(12.0%)に留まった。 ─────────────────────────────────── ○自工会、「乗用車市場動向調査」の概要を発表(3/29) http://www.jama.or.jp/17_market/index.html  日本自動車工業会は、平静13年度「乗用車市場動向調査」概要を発表した。  車を下取りに出すまでの平均使用期間は6.1年と過去最長を記録、長引く不況 で買い替えを手控える傾向がますます強まり、新車の平均購入価格も215万2000 円と、前回調査に比べて4000円低下した。  中古車の保有比率も28%と、前回から2ポイント上昇、比較的安価な中古車 を買う人の割合が増えている。 ─────────────────────────────────── ○損保協会、「自動車盗難事故実態調査」結果発表(3/29) http://www.sonpo.or.jp/outline/release/news_978.html  日本損害保険協会は、第3回「自動車盗難事故実態調査」結果を発表した。 ・盗難の約4割が屋外の契約駐車場で発生、路上駐車が10.6%。 ・施錠していて盗難に遭った自動車が86.7%。 ・車両保険金は、300万超が32.8%、200〜299万が27.2%、100〜199万円が 29.6%。など ─────────────────────────────────── ○矢野経済、2002年版「カー用品産業白書」を発表(4/5) http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=21301  矢野経済研究所は、市販カー用品市場についての調査を実施、事業展開手法 や事業特性、今後の方向性について検証した。  2002年の国内出荷市場規模は、1兆1,460億円(前年比99.4%)と予測され、横 ばい低迷基調が続く。乗用車用タイヤ、カーナビの伸張が、市場の下支えとな っており、カー用品販売事業からトータルカーライフサポート事業への業態転 換が進んでいる。 ─────────────────────────────────── ○ETC車載器、初年度の普及は20万台止まり(4/6) http://at.nikkeibp.co.jp/members/AT/ATNEWS/20020405/7/ http://www.orse.or.jp/ ORSE  道路システム高度化推進機構(ORSE)が発表したETC(自動料金支払いシステム) のセットアップ状況によると、2001年3月末のETCの実運用開始から2002年3月末 までの1年間での普及台数は、19万9023台にとどまった。  実運用開始時点では1年間で100万台普及するとの予測もあったが、低調な滑 り出しとなった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●世界中で苦戦する地上波デジタル放送 ─────────────────────────────────── ○地上波デジタル放送の本格開始、05年に延期(日本) http://www.asahi.com/national/update/0412/004.html  総務省と放送業界が地上波デジタル放送の本格的なスタート時期を事実上1 〜2年延期し、05年からとすることで基本合意したことが明らかになった。当 初予定の03年末には、東京都区部での放送はNHK総合1チャンネルのみで、民放 各社は微弱な試験波レベルにとどめる。現行アナログ放送を終了してデジタル 放送に全面移行する、としている11年の期限延期も迫られる可能性がある。  家電業界では、テレビの買い替えや放送設備の切り替えで今後10年間で総額 40兆円規模の需要が生まれると期待しており、従来通りの計画実施を総務省に 求めている。 ─────────────────────────────────── ○地上波デジタルテレビ局が経営破綻(英国) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20020328CFLI050728.html  英地上波デジタル放送のITVデジタルが経営破綻した。同社は1998年に世界初 の民間地上波デジタルの有料放送を開始した。しかし加入者数は伸び悩み、プ ロサッカーの放映権などに投じた巨額の資金負担に耐えきれなかった。  同社は今後、管財人の管理下で再建を請け負うスポンサー企業を探す。再建 計画がまとまらなかった場合は清算手続きに入る。 ─────────────────────────────────── ○一向に進まない地上波のデジタル放送化(米国) http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/USIT/20020407/1/  遅々として普及しないデジタル化にしびれを切らしたFCC議長が、主要テレビ 局に対し、放送デジタル化へのロードマップを提示、今秋からプライムタイム (午後8時〜10時)番組の半数をデジタル化するよう要請している。  ケーブルや衛星TV放送の業者に対しても、来年1月までにデジタル番組の放送 を本格化するよううながし、家電メーカーには4年以内にデジタルTV受像機の製 造台数を大幅に拡大することを要請した。  米国の放送デジタル化は97年に連邦政府の主導によって開始され、当初計画 では、2006年までに全米1600の地上波テレビ局がすべてデジタル放送に切り替 わる予定だった。しかし2002年現在、デジタル放送を実現したテレビ局は271局 にとどまり、提供するデジタル番組の数も極めて少ない。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  待望の日韓ワールドカップが目前に迫ってきましたが、この国際放映ができ なくなるのでは?との衝撃的ニュースが飛び込んできました。 ・独キルヒメディアが破たん。日韓W杯国際放映にも影響か。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020408-00070005-jij_ha-wcp  巨額債務で経営危機に直面していた独メディア大手キルヒ・グループは、グ ループ中核企業でW杯日韓大会や、自動車レースの最高峰F1などの放映権を 持つキルヒメディアの会社更生手続き適用をミュンヘン地裁に申請した。  グループ傘下企業が担当する国際映像制作に影響が出る恐れもある。負債総 額は約2500億円に達し、ドイツでは戦後最大規模の企業破たんとなる。  キルヒメディアは、放映権売買の低迷や広告収入の減少などを背景に業績が 悪化。破たんの寸前まで、「メディア王」ルパート・マードック氏率いる豪ニ ューズ・コーポレーションの子会社や、ベルルスコーニ伊首相が支配する伊民 放大手メディアセットなどに救済を求めていたが、失敗に終わっていた。  W杯の国際放映は何とか出来そうですが、地上波放送のデジタル化には、各 国とも相当苦労しているようです。  国策としてのデジタル化が、視聴者のメリットからではなく、放送利権をめ ぐる政治の思惑や、放送業界や家電メーカーの利益のみに基づき推進されてい るからに他なりません。  IT革命がもたらすであろう様々なメリットを享受するためにも、放送のデジ タル化は不可欠です。延期は、消費者、国民を無視した当然の報いではありま すが、結局そのツケは我々納税者が払うことに・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●あのサービスは今?2002年春 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0401/sp.htm  春といえば出会い、そして別れ。人が成長するようにインターネットも成長 し、そこにも出会いと別れはついてまわるもの。人との別れは心に刻み込まれ るが、インターネット上の別れはいつもひっそりと、できれば気づかず忘れ去 られることを望んでいるように見えるのは何故なのか? 〜終了したサービス〜 ・CDNOW JAPAN:オンラインCDショップ http://www.cdnow.co.jp/ ・gooメッセンジャー他:ポータルサイト http://www.goo.ne.jp/help/office/gooinfo0301.html ・ISIZE SPORTS他:総合生活情報サイト http://www.isize.com/common/close/info/top.html ・JIJI NEWS Watch/Sports Watch:メールニュース http://www.ips.co.jp/watch/jijisports_notice.htm ・OCN Navi:検索サービス http://www.upsidejapan.com/ ・WebTV:インターネットテレビ http://www.webtv.co.jp/ ・アコシス:電子決済サービス http://www.acosis.com/ ・イーベイジャパン:オークションサイト http://www.ebay.co.jp/ ・カーズプライスドットコム:自動車購入支援サイト http://www.cars-price.com/cars/ ・イー・ショッピング・カーグッズ:自動車用品ネット通販 http://www.escargoods.co.jp/index.html ・シュワブ東京海上証券:オンライン証券会社 http://www.schwabtokiomarine.co.jp/ ・ミックスキューブ:情報キオスク端末 http://www.mixcube.com/ 他 〜合併・移管・内容変更したサービス ・freeweb:無料ホームページサービス http://www.freeweb.ne.jp/ ・Justnet:プロバイダー http://www.justnet.ne.jp/togo/ ・ZERO:無料プロバイダー http://www.zero.ad.jp/ ・フレッシュアイ:検索サービス http://www.fresheye.com/ 他 〜あれが“国民的行事”の終わらせ方なのか?「インパク」 http://www.inpaku.go.jp/ ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  「くるまーと」の厳選クルマリンクには、現在47ジャンル/654のサイトを掲 載しています。毎週、数件の新規サイトを追加するとともに、リンク切れやURL 変更をチェックしています。 http://www.kurumart.com/link/  更新チェックソフトのゴミ箱には、約40件ありました。  頑張らねば・・・(^J^) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●今知っておくべき危険〜常時接続時代のセキュリティー http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/column/security/  インターネットを利用する上で、セキュリティーの問題は切っても切れない 関係にあるものです。現実世界の日本は、警察などの活躍などにより比較的治 安の良い国となっていますが、国境の関係ないインターネット上では、安心は できないでしょう。  普段気軽に使ったり、行なったりしている事でも、意外な危険が潜んでいま す。“今知っておくべき危険”は・・・ ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  私のメールアドレスにも、相変わらず英文のスパムメールや、ウィルス付メ ールが毎日数件届きます。  かわら版でも以前ウィルス体験を報告しましたが、痛い目にあって初めてセ キュリティに気をつけるようになりました。  皆さん、転ばぬ先の杖ですよ。(^J^) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●メール処理に追われがちなビジネスマン http://www.gartner.co.jp/press/pr20020327.html  ガートナー ジャパンは、ビジネスマンを対象とした電子メール利用実態調査 の結果を発表した。  調査によると、ビジネスマンがPCで受け取るメールは1日平均で61.5通。電子 メールの処理には、会社内で3.5時間、自宅・出先などで0.7時間、1日平均で計 4.2時間を費やしていることが明らかになった。  また“会社から帰宅後(75.6%)”“休日(79.9%)”“通勤途中にモバイルで (11.2%)”…と、いわばプライベートの時間を電子メール処理に費やす傾向も 高くなっている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  この調査は、同社が独自に構成する“先行指標”分析のための固定パネル約 1,000人(有効回答数498人)を対象に行われたもの。  世間一般の実態ではありませんので、皆さん、ご心配なく!  在宅ワークやSOHOが認知されるのは、まだまだ遠い先・・・(>_<) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●鷹山、TTNetのPHS事業取得。狙いはホットスポット http://www.yozan.co.jp/pdf/jpn/press/020402_1.pdf http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NNB/NEWS/20020402/3/  東京通信ネットワーク(TTNet)からPHS事業を買収する鷹山は、買収の狙いや 事業計画を明らかにした。  最大の目的は、無線LANの基地局の“設置権”を手に入れること。首都圏約 4000カ所のPHS基地局に無線LAN基地局を併設、今秋からサービスを開始する。 無線LANベースのインターネット電話も可能にする。  一方、TTNetが展開してきたPHSサービス「東京電話アステル」は継続するが、 新たな設備投資は行わない方針。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  前号で触れたが、ホットスポット(無線LANサービス)は、「ビジネスチャンス か?時代のあだ花か?」。  鷹山に、勝算ありや! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●中高年男性雑誌、創刊ラッシュ。生涯現役“欲”は枯れず  年齢を重ねると欲望は枯れていくのかどうか…。不況にあえぐ出版社が、未 開拓の中高年男性向け雑誌(*)を相次いで創刊している。各年代で雑誌を育てる ことができた女性市場に対し、男性向けは週刊誌やビジネス誌、ゴルフ誌と限 られたものしかなかった。  一見似たように見えるが、読者を「枯れた」存在と見るかどうかで、取り上 げるテーマや内容が大きく異なっている。例えば、 ・乗り物 「鉄道」 : 枯れた組 「自動車」:枯れない組 ・食べ物 「名産品を自宅へ取り寄せて楽しむ。そば打ち」 :枯れた組 「大人の店で外食。ワイン、チーズ、寿司、懐石」:枯れない組 ・音楽 「ジャズ」:枯れた組 「ソウル」:枯れない組  表面的な物欲は減っても、ものの選び方から生き方まで“こだわる”老人は 増える一方。一見、枯れたように見えても実は欲が深い。 (日経流通新聞3月26日付記事より) * サライ(小学館)、ヘミングウェイ(毎日新聞社)、一個人(KKベストセラーズ) 日経おとなのOFF(日経ホーム出版)、男の隠れ家(あいであ・らいふ) オブラ(講談社)、マイルズ(徳間書店)、Men's EX(世界文化社) レオン(主婦と生活社)、BRIO(光文社)、日経マスターズ(日経BP社) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  こんなにあるとは知りませんでした。早速本屋で立ち読みしてきます。  で、あなたは「枯れた組」それとも「枯れない組」? ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************