********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 123号 2001年 9月24日発行 〜総配信数 1,940部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 ・今週のクルマニュースより 【最近のニュース&トピックスから】 01.サイバーテロ、ネット揺るがす。新種ウィルス「Nimda」猛威! 02.有線ブロードと楽天が提携。ソフトバンク勢に対抗 03.英ボーダーフォン、日本テレコム株のTOB発表。経営権完全掌握へ 04.ゲーム関連の話題から ・任天堂、新型家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」発売 ・任天堂の株価急落。市場が抱く「三つの不安」 ・ファミコン名作ソフトがザウルスで復活 ・マイクロソフト、家庭用ゲーム機「Xbox」の日本発売延期 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●今週のクルマニュースより http://www.kurumart.com/news/  「今週のクルマニュース」は、自動車及び関連業界のニュースやトピックス から、新車やIT関連の話題を中心に、毎週コンパクトにまとめて掲載していま す。今回はその中から、いくつかご紹介します。 ○GM、スズキ、富士重、いすゞ4社、共同でe-ビジネスに本格参入(9/14) http://www.fhi.co.jp/news/01_7_9/01_09_14.htm http://www.buypower.co.jp/  米GM、スズキ、富士重工、いすゞは、オンラインによる自動車購入支援サー ビスを事業の核とするe-ビジネスへ4社共同で本格参入する。新会社「日本オ ートウェブサービス株式会社」(資本金11.3億円)を設立、自動車購入支援サイ ト「バイパワージャパン」を開設、運営を開始した。 ○トヨタ、リサイクルパーツの取り扱いを本格的に開始(9/13) http://www.toyota.co.jp/News/2001/Sep/nt01_183.html  トヨタは、循環型社会形成に向けた部品のリユース促進と、車両保有期間長 期化にともなう低価格修理需要への対応を狙い、インターネットを活用したリ サイクル部品の取扱いを全国で開始した。  トヨタ車の外装部品を対象とした共販店ブランドの「エコロパーツ」と、大 手リサイクル部品流通事業者「NGPグループ」「ビッグウェーブ」から供給を受 ける国内全メーカーの外装、機能部品を取り扱う。 ○電通、BSデジタルでエリア別広告配信。トヨタ販売店が導入(9/11) http://www.dentsu.co.jp/news/release/2001/0139-0911.html  電通は、BSデジタル放送でエリア別に異なった広告を配信する地区別データ 放送運用システム「AD-JIGSAW(アド・ジグソー)」を構築した。BS日テレの「恋 のから騒ぎ(トヨタ提供)」から運用を開始、東京、神奈川、愛知3地区のトヨ タ販売店約200店舗が試験的に導入する。  BSデジタルチューナー設置時に入力される郵便番号により地域別の広告が配 信される仕組みで、最寄り店のお得情報やキャンペーン情報を入手できる。 ○カー用品の購入意欲が大幅減。矢野経済、調査結果をまとめる(9/6) http://www.yano.co.jp/press/2001/010906.htm  矢野経済研究所は、「カー用品の購入と自動車関連サービスに関する意識」 調査をまとめた。自動車にかかわる出費は減る傾向にあり、なかでもカー用品 の出費を抑えている傾向がみられる。購入の判断基準は商品特性、低価格とす る意見が多く、高齢者や軽自動車オーナーは価格重視や購入しないとする姿勢 が強い。  新サービスは、インターネットの応用と中古、リビルト関連の利用意欲が高 く、「ネット上の新車見積り」「中古車買い取り」「タイヤの試乗サービス」 の利用意向が高く(30%程度)、次いで「中古カー用品店」「軽度な板金修理」 「リビルト部品の利用」が多い(20%程度)。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●サイバーテロ、ネット揺るがす。新種ウィルス「Nimda」猛威! http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20010919/1/ http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20010919/5/  米同時テロと報復への動き。世界情勢緊迫の中、ネットの世界でも「サイバ ーテロ」の不安が高まっている。  恐れられていた過去最悪の強烈なウィルス「W32/Nimda」(ニムダ)が米国で発 生、19日に我国にも伝播した。  その脅威は強力な感染力。汚染されたサイトを見ただけでパソコンに感染、 さらに、感染したパソコンからアドレス帳の登録先に汚染メールを勝手に送り、 次々にデータを破壊していく。既に数万件の被害が続出、これほど多様な感染 ルートをもつウィルスは初めて。  Nimdaの背景は不明だが、すでにビンラディン氏のシンパと称するハッカー集 団が、サイト改ざんなどの攻撃を始めている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  20日早朝、我がPCも早速対策を実施した。  使用中のアンチウィルスソフトのウィルス定義を、Nimda対応の最新バージョ ンに更新するとともに、Windows2000の「SP2)」をインストール、さらにブラウ ザーを「IE6」にアップグレードした。  これで一応万全、受信メールは問題ないし、感染したと報道されたサイトに もアクセスした覚えはない。よもや感染はしていまいと思ったが、念のためハ ードディスクの完全ウィルススキャンを実施してみた。  何と、インターネット一時ファイル(Temporary Internet Files)フォルダの 中の3つのファイルがNimdaに感染しているではないか!!  僅か1日足らずの間に、様々なサイトが知らぬ間に感染していたということ だろう。凄まじい感染力だ。 ★皆さんも、対応策をまとめたマイクロソフトの下記ページにアクセスし、  直ちに対策を講じることを是非お勧めします。 http://www.microsoft.com/japan/technet/security/nimdaalrt.asp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●有線ブロードと楽天が提携。ソフトバンク勢に対抗 http://www.usen.co.jp/news/release/010919.html  有線ブロードバンドネットワークス(usen)と楽天は、ADSLやCATV、光ファイ バー回線などのブロードバンド通信サービス向けに、音楽・映画・ゲーム・シ ョッピングなどの大容量コンテンツを配信する新会社「ABC(All Broadband Co ntents(仮称)」を共同で9月末までに設立する。サービス開始は12月を予定。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  提携の背景と狙いを、20日付けの日経産業新聞が解説している。  導火線の一つは、ヤフー・ソフトバンクグループのADSL事業への参入。ヤフ ーの従来の事業分野(ネット広告、ネット競売、ネットショッピング)はちょう ど楽天の事業分野と重なり、新たに始めたADSLが通信インフラという点で有線 ブロードの光ファイバーサービスと相対する。  宇野、三木谷両社長とも孫型ビジネスには否定的で、孫グループに飲み込ま れたくないという点で利害が一致する。有線ブロードは、コンテンツ配信事業 への参入で収益源の多角化を進められ、仮想商店街のブロードバンド化を進め ている楽天はコンテンツ配信を呼び水にして、集客効果を高められる。  両社長を引き合わせたのは、AVレンタル最大手TSUTAYAを展開するカルチャー ・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田社長で、CCCも今回の提携に加わる可能 性がある。  日本のネットベンチャーは「ソフトバンク・ヤフーグループ」と「楽天・有 線グループ」という二つの核に収斂されていく様相が出てきた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●英ボーダーフォン、日本テレコム株のTOB発表。経営権完全掌握へ http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20010917/2/  世界最大の携帯電話事業会社で、日本テレコム株を45%所有する筆頭株主の 英ボーダフォンは、日本テレコム株のTOB(公開買い付け)を月内に実施する。  目標は、営業譲渡、合併、取締役の解任などの決定権を単独で握れる3分の2 以上の取得で、テレコムの子会社J-フォンの携帯電話事業の完全掌握が狙い。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  15.2%を持ち、現在第二位株主のJR東日本は、有利子負債圧縮のためTOBに応 じる意向という。最大の標的にしていた携帯電話事業にフリーハンドを得るこ とで、噂されていた「お荷物」固定電話事業売却の可能性が高まったもよう。  料金の低廉化など、通信自由化がもたらした功績は大きいが、我国の通信主 権までもが外資に蹂躙されることになろうとは、あまりにも酷すぎる。(>_<) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ゲーム関連の話題から ─────────────────────────────────── ○任天堂、新型家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」発売 http://www.nintendo.co.jp/ngc/index.html  任天堂は14日、話題の新型家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」を国内発売し た。価格は2万5000円。初回出荷50万台、年内に140万台を出荷する予定。  特徴は、ライバルのソニー「プレイステーション2」やマイクロソフト「Xbo x」が、ゲーム機というよりもブロードバンド対応の「多機能情報AV機器」とい う性格を強めているのに対し、「純粋ゲーム機」を指向しているという点。  3機種の比較については、後藤弘茂のWeekly海外ニュース「ゲームキューブ 登場。PS2/Xboxとアーキテクチャを比較」に詳しい。  http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010920/kaigai01.htm ─────────────────────────────────── ○任天堂の株価急落。市場が抱く「三つの不安」  米国の同時テロ以降、任天堂の株価が急落している。ゲームキューブ発売後 も下げ圧力は強まる一方で、18日の終値は13,400円と事件前の11日から25%も 下落した。市場関係者は、三つの課題があると指摘する。 ・ゲームキューブの出足の鈍さは新型機戦略への不安感を募らせる。 ・テロの影響で不要不急商品のゲーム市場は年末商戦で凍りつく可能性がある。 ・だれも山内社長の役割を代わることはできない。引退となれば社内が混乱す  るのでは。(日経産業新聞9月19日付記事より) ─────────────────────────────────── ○ファミコン名作ソフトがザウルスで復活 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010903.html http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010918.html  シャープは、任天堂の「ファミリーコンピュータ」用ゲームソフトをザウル ス向けにカスタマイズし、ダウンロード販売を開始した。現在「クルクルラン ド」「バルーンファイト」「テトリス」が、ダウンロードできる。 ─────────────────────────────────── ○マイクロソフト、新型家庭用ゲーム機「Xbox」の日本発売延期 http://xbox.jp/news/xbox/x_release20010827_01.html  マイクロソフトは、家庭用ゲーム機「Xbox」を2002年2月22日に発売すると発 表した。米国での発売は2001年11月8日で、同社は年内の国内発売を目指してい たが、年明けにずれ込んだ。価格は未定。  同ニュースを、翌日の日経産業新聞は「Xbox、三重苦。ソフトない、ハード ない、勢いがない」とのタイトルで解説した。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  BizTech WebGuideコラムで、コンテンツプロデューサーの浅野耕一郎が「ゲ ームのゆくえ〜ゲーム産業はどこへ向かうのか〜」というタイトルで、4回に わたり詳細にレポートしている。必見! ・第一回「家庭用ゲーム機がなくなる日」 http://webguide.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/redir.pl?href=/topic/tl0711a.html ・第二回「プレイステーションの牙城が崩れる日(は来るのか?)」 http://webguide.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/redir.pl?href=/topic/tl0718a.html ・第三回「ケータイとゲーム〜携帯電話とゲームの未来像を考える」 http://webguide.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/redir.pl?href=/topic/tl0725a.html ・第四回「常時接続時代のゲーム」 http://webguide.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/redir.pl?href=/topic/tl0801a.html ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************