********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 114号 2001年 5月14日発行 〜総配信数 1,890部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 ・「第3回車何でもアンケート」集計結果発表 【最近のニュース&トピックスから】 01.冷える世界通信産業  ・ドコモ、次世代携帯「FOMA」の開始を延期  ・日本テレコム、英ボーダフォン傘下に  ・ソニーとエリクソン、携帯電話端末事業を統合  ・デンソー、京セラ・ケンウッドと提携、携帯電話端末事業を縮小 02.CS好調、BS不調のデジタル放送  ・NHK会長も驚きの低調、BSデジタル受信機出荷台数が激減  ・スカパー加入数、初めてWOWOWを上回る  ・三菱商事など5社、次期CSプラットフォーム事業会社設立 03.10年後の放送システムは?。総務省、研究会報告を公表 04.ウイルスにご注意!!届出件数、依然高水準 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「第3回車何でもアンケート」集計結果発表 http://www.kurumart.com/present/  ご応募・ご協力誠にありがとうございました。集計・分析結果の概要は以下 のとおりです。詳細はサイトをご覧下さい。 ・有効回答数 5,353件 <2,738件> ・回答者性別 男性:3,195名(59.7%) <1,725名(63.0%)>        女性:2,158名(40.3%) <1,013名(37.0%)> ・回答者年齢 19歳以下: 212名( 4.0%) < 158名( 5.8%)>        20〜29歳:1,811名(33.8%) <1,043名(38.1%)>        30〜39歳:2,069名(38.7%) < 978名(35.7%)>        40〜49歳: 929名(17.4%) < 439名(16.0%)>        50歳以上: 332名( 6.2%) < 120名( 4.4%)>  (注)<>内は第2回アンケート(2000年12月20日〜2001年1月10日) ◇好きなブランドは?  →トヨタが51.8%と回答者の半数以上の支持を集めダントツ人気  →2位ホンダ(36.1%)、4位日産(21.7%)と日本車のベストテン入りは3社  →外国車はBMW(32.3%)が3位に。以下VOLVO(17.4%)、BENZ(16.8%)と続く ◇嫌いなブランドは?  →リコール隠しの影響か、三菱(19.2%)が依然トップ  →トラックメーカー(いすゞ)、軽メーカー(スズキ、ダイハツ)も上位に  →外国車は韓国のHYUNDAI(11.4%)がトップ。次いでGM、FORDの米国勢 ◇好きなクルマは?  →BMW、ベンツ、フォルクスワーゲンの独御三家が上位を独占  →日本車はスカイラインがトップ。次いでセルシオ、レガシィ、エスティマ  →販売台数の多いクラウン、オデッセイ、ヴィッツ、カローラも上位に ◇嫌いなクルマは?  →トップはベンツ。フォルクスワーゲン、BMWの独御三家もベストテン入り  →日本車トップはパジェロ。カローラ、クラウンなど伝統車も上位に  →ミラ、アルト等軽自動車、WiLL、bBなど個性派もランク入り ◇よく行くカー用品店は?  →オートバックス(78.7%)、イエローハット(41.9%)が圧倒的な支持  →トヨタ系の新興チェーン、ジェームスが3位と健闘 ◇よく行くガソリンスタンドは?  →系列スタンド数の最も多い日石三菱(34.1%)がトップ  →JOMO(27.0%)は系列スタンド数(シェア12%)に比べ、支持率が大幅に高い ◇よく利用するクルマ関連サイトは?  →Yahoo!自動車、ISIZEカーライフ、JAFと総合情報系サイトが上位に  →Gazoo、オートバイテル以外の新車販売・仲介サイトは苦戦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●冷える世界通信産業  情報技術(IT)革命の中心的役割を果たしてきた通信セクターには、かつての ような成長の原動力としての面影は見えない。通信機大手のスウェーデンのエ リクソンや米モトローラの2001年第1四半期決算は軒並み赤字に転落した。  一方、NTTに次ぐ2番目の通信会社のKDDIは2兆円以上の有利子負債を抱え、 マーケットから厳しい目を向けられている。  世界中の通信機関連企業が設備投資に慎重になり始めた中、唯一強気の姿勢 を貫いていたNTTドコモも、次世代の携帯電話サービス「FOMA」の本格的な開始 を当初の5月から10月に延期した。  今期、営業利益が1兆円の大台に届くとも見られる超優良企業のドコモの後 退は、通信産業の将来性に翳りが出てきた象徴的な出来事と言える。 (日経ビジネス2001年5月14日号より) ─────────────────────────────────── ○ドコモ、次世代携帯「FOMA」の開始を延期 http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0426.html  NTTドコモは、次世代携帯電話「FOMA」の本サービス開始を本来予定していた 5月末から10月1日に4ヶ月延期、この間は利用者(4000人程度を公募)を限定し た試験サービスとする。  回線交換機や携帯電話端末などに搭載されたソフトに不具合があったためで、 新たな不具合を早期に発見してシステムの安定性を高める。  試験サービスで利用できるコンテンツは、iモードやiアプリなど既存のもの にとどまり、本サービスを予定通り実施していたとしても、高速通信機能を活 用した新コンテンツは不在のままだったことも明らかになった。 ─────────────────────────────────── ○日本テレコム、英ボーダフォン傘下に http://www.japan-telecom.co.jp/PRdept/news/nr010502.html  携帯電話サービス世界最大手の英ボーダフォングループは、英BTが保有する 日本テレコム全株式(20%)を約5300億円で取得することで合意した。  昨年12月から今年4月にかけてJR西日本・JR東海・米AT&Tから取得した25%と 合わせ、ボーダフォンの出資比率は計45%となる。JR7社(計20.7%)を上回り、 日本テレコム及び子会社J-フォンは同社傘下に入ることになる。  NTTドコモと世界覇権を激しく争っているボーダフォンの狙いは、最先端を行 く日本の携帯電話市場での足場の確保。固定電話中心の日本テレコムの活用次 第では、新たな業界再編の可能性も出てきた。 ─────────────────────────────────── ○ソニーとエリクソン、携帯電話端末事業を統合 http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200104/01-0424/  ソニーは、スウェーデンの大手通信機器メーカー、エリクソンと携帯電話事 業を全面統合する。次世代携帯電話サービスをにらみ、携帯端末の企画、開発、 販売を統括する合弁会社を英国に折半出資で設立する。  エリクソンは世界第3位の携帯電話端末メーカー(シェア約10%)だが、競争 激化のあおりで1月に携帯電話製造からの撤退を表明、端末メーカーとの提携 を検討していた。ブロードバンド時代に向け、ネットにつながるあらゆる機器 でトップを目指すソニーにとっても、携帯電話(同約2%)は最大の弱点。  単なる提携ではなく事業統合に踏み込むことで、エリクソンの通信インフラ 技術とソニーの映像・配信技術など互いの長所を最大限に活用、トップ(同約30 %)のフィンランドのノキアや、2位米モトローラ(同約13%)を追う。 ─────────────────────────────────── ○デンソー、京セラ・ケンウッドと提携、携帯電話端末事業を縮小 http://www.denso.co.jp/PRESS/2001/0511a.html  デンソーは、カーナビと携帯電話の連携やETCシステムなど、自動車と通信を 融合するテレマティクス(*)分野に注力するため、手薄となる携帯電話端末事業 を縮小する。これに伴い、au向け端末については京セラ、J-フォン向け端末に ついてはケンウッドとそれぞれ提携し、開発から販売までを協業で行なう。 *テレマティクス:Telecommunication(通信)と、Informatics(情報処理)の合成 語。車載端末や携帯端末へ情報を提供する製品、サービス、サポートシステム。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  日本のモバイル市場を牽引してきたのは、女子高生に象徴される若年層であ る。値下げ以外に明確な差別化手段を見出せず、強固な顧客基盤を確立せぬま ま、移り気な彼女たちに振り回された事業者は、0円端末など泥沼の価格競争 に陥り、ポケベルそしてPHSと相次いで倒産した。  KDDIの財務状況はダイエー並。日本テレコムはボーダーフォン傘下に。iモ ードで我が世の春を謳歌するドコモにも翳りが…。  いよいよ次は携帯電話。「マーケティングなき販売競争」に明け暮れている うち、市場は限りなく飽和点に近づいた。  「悪夢のシナリオ」健在なり!! http://www.micle.co.jp/akumu1.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●CS好調、BS不調のデジタル放送 ─────────────────────────────────── ○NHK会長も驚きの低調、BSデジタル受信機出荷台数が激減 http://www.asahi.com/business/update/0510/014.html  NHKの海老沢会長は、4月のBSデジタル受信機の出荷台数が約1万9000台(NHK 調べ)にとどまったことを明らかにした。昨年12月に放送が開始されて以来、月 間出荷台数が2万台を下回ったのは初めて。  内訳はチューナーが9000台、チューナー内蔵型ハイビジョンテレビが約1万 台で、累計出荷台数は約60万台。  “1000日で1千万台”の普及を目指す海老沢会長は「数字を聞いてがく然と した。受信機の値段が高いのか、放送しているソフトが悪いのか。これでは大 変なことになる」と話した。 ─────────────────────────────────── ○スカパー加入数、初めてWOWOWを上回る http://www.skyperfectv.co.jp/skycom/corporate/press/20010508.html http://www.st.rim.or.jp/~ss11-js/pdf/kanyu.pdf  4月末のCSデジタル放送スカイパーフェクTVの加入数が266.1万件と、BS放送 WOWOWの加入数265.8万件(アナログ、デジタル合計)を初めて上回った。  スカパーは新規登録が6万2891件、解約が1万9646件と、先月に比べ約4万件 増加したものの、WOWOWの増加数は7012件と伸び悩んだ。  4月末のWOWOWのデジタル放送累積契約者は9万4550件。月間の増加者は、新 規契約者4412件、アナログからの移行者3687件。 ─────────────────────────────────── ○三菱商事など5社、次期CSプラットフォーム事業会社設立 http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2001NEWS/0005/0507.html  三菱商事、日本テレビ、WOWOW、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモの5社 は、東経110度CSデジタル放送のプラットフォーム事業を行う新会社「プラット ・ワン」を設立した。  BSデジタル放送と共用の受信機・アンテナで視聴が可能な有料放送チャンネ ルの運営や顧客管理、双方向事業等を推進、現行のCS放送で同事業を独占して いるスカイパーフェクトTVに対抗し、来年3月のサービス開始を目指す。  5月末にも資本金を16億円に増資する。出資比率は三菱商事(35%)、日本テ レビとWOWOW(25%)、NTTコム(10%)、NTTドコモ(5%)。秋までに新規出資者を 募り、100億円規模まで引き上げる。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  野村総研(NRI)が実施した「情報通信利用者動向の調査」によると、BSデジタ ル放送を視聴できる人の割合は5.2%、視聴したい人の割合は13.0%にとどまっ ている。 http://www.nri.co.jp/news/2001/010510.html  この比率は世帯年収が高い人ほど高く、世帯年収1000万円以上では視聴できる 人は9.4%、視聴したい人は15.2%に上昇するものの、鳴り物入りでスタートし たサービスにしては誠にお寒い限りである。  キラーコンテンツが一つでもあればこんな数字には決してなるまい。最近、 イチローや野茂の活躍を横目で見ながら仕事をする毎日が続いている。プロ野 球を見る機会はめっきり減った。  スカパーに肩入れするフジテレビに対抗し、日テレがWOWOWを買収するという ような噂も流れている。ナベツネも巨人だけでは生き残れないということがよ うやくわかったのであろうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●10年後の放送システムは?。総務省、研究会報告を公表 http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/joho_tsusin/010412_2.html  総務省は、「次世代放送技術に関する研究会」報告を公表した。情報通信技 術の発展動向等を踏まえ、10年から15年後の次世代放送システムのイメージと 実現に必要な研究開発要素、標準化等の諸課題についてまとめている。  「テレビジョン放送番組が4000時間以上も記録できる“大容量蓄積機能”や、 好みのコンテンツを自動で検索して視聴や蓄積ができる“エージェント機能” を備え、放送スケジュールに縛られずに、多チャンネルの放送番組から好みの コンテンツを楽しむことができる」  「屋外では、“移動通信システムと連携”し、蓄積機能を持つ軽量・小型の 受信機により、移動しながらの放送受信や、家庭内にある大容量蓄積機能付き の受信機からコンテンツを転送・蓄積して外出先で視聴することができる」と している。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆---- よくまとまっています。でも“技術”だけでは決して実現しない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ウイルスにご注意!!届出件数、依然高水準 http://www.ipa.go.jp/security/  情報処理振興事業協会(IPA)は、4月のウイルス届け出状況を発表した。届け 出件数は1236件と、前月に比べやや減少したものの、依然前年同月の約2.6倍に 当たる高水準。  2000年11月以降に発見された新ウイルスが届け出件数の46.0%を占め、73.3% は5月以降に発見された。1年以上ウイルス定義ファイルを更新せずにいたユ ーザーは、届け出ウィルスの4分の3以上が検出漏れとなる。  IPAでは、1週間に1回はアップデートを行うよう呼びかけている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  ご存知のように、ウィルスはメールの添付ファイルで届く。私のところにも わけのわからぬ添付ファイルが平均すると毎週1通は届く。ウィルスは「***. exe」というexe形式の拡張子であり、こんなもの絶対に開くまいと高をくくっ ていた。したがって、ウィルスソフトもインストールしてあるものの、常時稼 動はさせていなかった。  先日、返信メールに「Humor.TXT.pif」というファイルが添付されて来た。私 が送信したメールへの返信でもあり、exe形式でもなかったため、ついうっかり 開いてしまった。  やられた〜〜〜!。(>_<)  駆除ソフトで修復、検疫しようにも、「W32.Badtrans.13312@mm」という新種 ウィルスで日本語サイトには対策情報が全く無い。メールソフトはBecky!を使 っているため、Outlookのようにウィルスを撒き散らすおそれは無いが、他のフ ァイルへの感染を食い止める術が無い。(^^;)  息子の力を借りどうにか事なきを得たが、丸々半日以上も無駄にしてしまっ た。これに懲り、以後はウィルスソフトを常駐させている。  一昨日、また「Geocities_Free_sites.TXT.pif」という添付ファイルが送ら れてきた。「W95.MTX」というウィルスである。今回はウィルスソフトがしっか りと守ってくれた。  皆さんも、ウィルスにはくれぐれもご用心!! ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************