********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 111号 2001年 3月26日発行 〜総配信数 1,890部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【お知らせ】  新年度より「電網かわら版」の発行形態、内容を見直すべく検討してまいり ましたが、当分現行のまま継続いたします。  サイバープランニングカンパニー「マイクルプラン」については、「くるま ーと」に専念するため活動を中断いたします。一部メニューについては、これ まで会員限定としてきましたが一般公開します。  かわら版の「全文検索」や、「事業企画書」の閲覧、「IT関連リンク集」が ご利用いただけます。 http://www.micle.co.jp/plan/ 【「くるまーと」の話題から】 ・新車データベースに「グリーン税制適応車」追加 【最近のニュース&トピックスから】 01.IT革命の第二ステージは「ユビキタス社会」 02.間近に迫る「平均年齢100歳社会」 03.米国では労働人口の4人に1人が「テレコミューター」 04.あのサービスは今? 05.スカパー、W杯全試合を無料放送! 06.有線ブロードネットワークス、CS放送に参入 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●新車データベースに「グリーン税制適応車」追加 http://www.kurumart.com/database/  国内唯一のフリー検索機能と、抜群の使いやすさで好評の「新車データベー ス」に、国土交通省認定の低燃費・低公害優遇税制(グリーン税制)適応車を追 加しました。対象車種は、自動車税や自動車取得税が軽減されます。  「新車データベース」は、国産全乗用車がメーカー・車名別、ボディタイプ 別に検索できる他、複数車種のスペック比較も可能です。  フリー検索機能は、価格帯やエンジン排気量、乗車定員、駆動方式、使用燃 料、標準装備品等を指定して検索でき、例えば「200万程度で買える4WDタイプ のミニバンは?」「10・15モード燃費がAT車で18km/L以上のコンパクトカーは ?」などの使い方ができます。  また、全長/全幅/全高を任意に入力して検索でき、車庫などに制約がある場 合など便利です。「グリーン税制適応車」もフリー検索が可能です。  より一層使いやすいデータベースとしてパワーアップした「新車データベー ス」を皆さんの賢いクルマ選びに是非ご活用下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●IT革命の第二ステージは「ユビキタス社会」 ───────────────────────────────────  日経産業新聞と野村総合研究所は、さまざまな情報機器が広帯域ネットワー クで結ばれ、誰もがいつでもどこでも情報をやりとりできる「ユビキタス・ネ ットワーク」社会に関する調査を実施、結果を公表した。 ・日経産業新聞「ユビキタス・ネットワークに関する意識調査」 http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/research/ ・野村総合研究所「ユビキタス・ネットワーク社会の萌芽を展望」 http://www.nri.co.jp/news/2001/010308.html  主な結果は以下のとおり。 ・ホームページからの情報取得やメールでのコミュニケーションなど、従来の  使い方に加え、「在宅・モバイル勤務」や「行政サービス・投票」など社会  的活用への期待が大きい。 ・ネット接続形態は、「常時接続」よりも「ブロードバンド」希望者が多い。 ・ブロードバンド・サービスでは、映像コンテンツが有望 ・メール送受信端末は、携帯電話(約40%)が定着、既にノートPC(約30%)を上  回る。 ・社会インフラとしての情報端末(キオスクなど)より、個人用携帯端末を中心  とした展開に。 ・課題は「通信料金水準」(5000円以下)と「情報格差」 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  最近、「ユビキタス」という耳慣れない新語をよく見かける。日経産業新聞 によれば、「ユビキタス」は「あまねく存在する・遍在する」という意味を持 つ英語で、十年ほど前に米ゼロックスのパロアルト研究所で提唱された概念。 コンピューターがその存在を意識させない形で生活環境に溶け込むという姿が 想定されていた。  現在進行しているIT革命は確実にこの方向で進んでいる。パソコンとウェブ を核とする情報環境の進展をIT革命の第一ステージとすれば、携帯電話や情報 家電によるネット接続やブロードバンド環境の実現などユビキタス時代が第二 ステージとなる。  ユーザーは情報格差や通信費用の低廉化など様々な課題を指摘しつつも、ユ ビキタス時代における新たな情報技術の利用環境に期待を寄せていることが明 らかになった。  としているが、かわら版でもしばしば指摘しているお寒い実態が続くようで は、期待は裏切られるに違いない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●間近に迫る「平均年齢100歳社会」 http://nb.nikkeibp.co.jp/nb/010312/html/1.html ───────────────────────────────────  日経ビジネスのシミュレーションによれば、「2029年、日本人の平均寿命が 100歳を超える」。医学の発達は日本人の3大死因であるガン、脳卒中、心不全 の克服を進め、バイオ研究の進展で「老化」を防ぐ道も開かれつつある。その 結果、現在よりさらに進んだ「超高齢社会」が出現する。  「超高齢社会」では、収入の確保、健康・医療、年金などの社会保障、結婚 や出産といった社会制度など、あらゆる枠組みの見直しが求められる。特に、 高齢者の再雇用先の確保は必須。逆に高齢者の4割が働くようになれば、平均 年齢100歳の社会でも経済成長が維持できる。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  私もつい先日、50歳の誕生日を迎えた。「歯、目、魔羅」というように、体 力や知力の衰えは隠しようもない。祖父、父とも胃がんで50代で亡くしている こともあり、かつては私の寿命もそれぐらいかと思っていた時期もあった。  どうやら、人生の半ばに差し掛かったということのようでである。気力は青 春時代以上に旺盛、ひと花もふた花も咲かせねばなるまい。(^J^) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●米国では労働人口の4人に1人が「テレコミューター」 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0301/instat.htm ───────────────────────────────────  Cahners In-Stat Groupの調査結果によれば、米国の労働人口のうち自宅で働 きながら遠隔通勤をするいわゆる「テレコミューター」の数が全労働人口の24 %に相当することが分かった。これは自宅で働いている労働者が3,000万人いる ことに相当する。  テレコミューターの数が最も大きいのはSOHO市場で、2000年には660万人のイ ンターネットを利用したテレコミューターが存在し、これはSOHO市場の労働力 の28%に相当する。In-Statでは企業のIT部門の中でこうしたニーズが今後非常 に重要な位置を占めるようになると考えている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  前述のユビキタス社会の調査は、「在宅・モバイル勤務」の期待が我国でも 非常に強いことを示している。平均年齢100歳の超高齢社会では、テレコミュー ターが主役となって活躍しているであろうか?。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●あのサービスは今? http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0319/sp.htm ───────────────────────────────────  インターネット業界の流れは速い。その速さは、通常の1年が数年分に相当 するからドッグイヤー、いや十数年分にも相当するからマウスイヤーなどと呼 ばれる点からも感じられる。  しかし最近、華々しいデビューを飾っていたのに、いつのまにか見当たらな くなってしまったサービスも目に付くようになってきた。 <縮小・変更・移管したサービス>  ・e-sekai(アスキー): http://www.e-sekai.com/  ・Jside(巨泉CMでおなじみ): http://www.jside.com/  ・Hitmail(光通信系): http://www.hitmail.net/ 等 <3月いっぱいで終了するサービス>  ・teleparc(富士通パレックス): http://teleparc.com/  ・BizOffi(東芝): http://bizoffi.toshiba.co.jp/  ・あちゃらゲート(リクルート): http://www.acaragate.com/ 等 <終わったサービス、終わっているらしいサービス(アクセス不能)>  ・ランドネットDD(任天堂&リクルートのゲーム機利用ネットサービス)  ・プライスライン(逆オークション)  ・Dragon Gate(秋元康&CSKのクリエイター養成のオンラインスクール)  ・ValueNet(無料ネット接続サービス)  ・boook.com(コミュニティサイト) 等 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  INTERNET Watchの「年度末企画」から。皆さんもブックマークしたものの、 一度もアクセスせずに忘れてしまっていたサイトを、何かのきっかけでアクセ スしてみたら無くなっていた…、という経験が少なからずあるでしょう。  資金繰りの悪化や広告収入の減少など、サービスを終了させる理由はそれぞ れあるだろう。ただ、終わることが珍しくなくなってきた現在、その終わらせ 方にも神経を使うべきではないか。  特にコミュニティやショッピングなどの機能を持ったサービスの場合、ある 日いきなりサイトにアクセスできなくなって、それっきり復活しないのでは、 サイトのサービスを利用するために個人情報を提供(登録)したユーザーは不安 を感じるだろう。  個人情報の提供は、くれぐれも慎重に!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●スカパー、W杯全試合を無料放送! http://www.skyperfectv.co.jp/sport/check/010315.html ───────────────────────────────────  スカイパーフェクTVは、2002年サッカー・ワールドカップ全64試合を無料放 送する。10チャンネル程度の「ワールドカップ専用チャンネル」を設け、試合 の完全生中継はもちろん、再放送や情報・解説番組なども織り交ぜながら、視 聴者の多様な生活時間や視聴ニーズに対応する編成とする。  同じく本年5月末より開催される「FIFAコンフェデレーションズカップ」、 6月に開催される「FIFAワールドユースチャンピオンシップ」、9月に開催さ れる「FIFA U-17世界選手権」なども無料放送する。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  スカパーは、W杯のCS放映権を昨年9月、約120億円で獲得した。この大胆戦 略の狙いはもちろん加入者獲得。現在の加入数は254万件。一気に300万件の大 台乗せを目論む。  いずれにせよ、視聴者やサッカーファンには朗報。素直に拍手を送ろう!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●有線ブロードネットワークス、CS放送に参入 http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/sogo_tsusin/010321_10.pdf ───────────────────────────────────  有線ブロードネットワークス(usen)は、5月よりCS放送でBGMやカラオケなど 約400チャンネルの有料音楽放送を開始する。総務省が、宇宙通信の「スーパー バードC」を使った委託放送事業者として認可した。  現在は飲食店などを対象に有線放送で番組を流しているが、ケーブルの整備 を必要としないCSの利点を生かし、住宅密集地以外の地域や離島に住む個人な どにも番組を提供する。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  FTTHにCSと、usenの新事業進出が加速している。注目度も上昇、マスコミ論 調もかつての批判から、最近はIT産業を担う新星へと転換している。  マイクルには、ネットバブルを煽った勢力が、凋落した某企業に代わる役割 を同社に期待しているような気がしてしようがないのだが…。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************