********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 100号 2000年10月17日発行 〜総配信数 1,800部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。  ◇当メルマガは電網企画会社「マイクルプラン」の機関紙として発行して   います。マイクルプランについては下記URLをご覧ください。   http://www.micle.co.jp/plan/                   by マイクル渡辺 plan@micle.co.jp ********************************************************************** 【お知らせ】  電網かわら版をご購読いただきありがとうございます。お陰さまで98年6月 に「おじさん瓦版」として創刊以来、今号で100号となりました。  記念?に、創刊号のタイトルをご披露します。(^J^) ====================================================================== おじさんのためのマルチメディア&サテライトマガジン ◆◆◆ おじさん瓦版 ◆◆◆ 第 001号 1998年 6月22日発行 By マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/ ─────────────────────────────────── おじさん瓦版は、氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディア(テレ ビ*パソコン*電話)とサテライト(衛星)関連のニュースやトピックスを、 毎週、平易かつ簡明に解説してお届けいたします。 ======================================================================  いろいろ紆余曲折がありましたが、これまで継続できたのも「マイクルプラ ン」メンバー始め、読者の皆様のお陰と感謝しております。引き続きご購読よ ろしくお願いいたします。  さて、前号でサブタイトルを『必読!ネット&メディア』と変更いたしまし たが、改めて『必読!ITメディア』とさせていただきます。訳もわからず能天 気に氾濫している「IT」を使うのは些か忸怩たる思いもありますが、“少しで も読者増につながれば”との願いです。  近々、クルマ情報市場「くるまーと」を正式オープンします。マイクルの2 年半の集大成として、様々な試みにチャレンジしてまいります。是非ご訪問、 ご利用ください。 http://www.kurumart.com/ 【最近のニュース&トピックスから】 01.日本のITは革命か?「ITカイゼン」しかできない大企業 02.eメールマーケティング、日本の現状は? 03.急増する女性向けポータルサイトの現状は? 04.増加する地域情報提供サイトの実情は? ********************************************************************** 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●日本のITは革命か?「ITカイゼン」しかできない大企業  長かった不況にようやく出口が見え始めた日本の産業界で「IT革命を達成し 経済の活性化を」とか、「IT革命で米国に追い付き、追い越せ」などといった 言葉を聞くようになった。  だが、そもそも日本でITによって「革命」が起きているのか。8月に米国の 先端企業を歩いて、そんな疑問が頭に浮かんだ。  取材に応じた広報担当者は翌週会社を辞めた、DSL大手企業のCEOは、大手通 信会社USウェストを飛び出し創業した、データセンター事業を最大手に育てた 2人の創業インド人はもう会社にいない…。株式時価総額が1兆円を超す大手 ネット企業すら、EC市場に対する影響力を保つため、常に売上を遥かに上回る 投資を続けており、いつ黒字になるかは未定。  こんな破天荒な経営スタイルも米国が革命の渦中にあるからこそ。激しく動 く経営者や人材も、株を買う投資家も、巨大な可能性に必死の思いで賭けてい る。  翻って日本。2月に大手コンビにを中心に鳴り物入りで立ち上がったEC戦略 事業会社が、予想よりも収支が悪いため人員の縮小を検討していると聞く…。 日本で産業のIT革命を推し進めるとされる大企業の経営スタイルや人材の変化 がありきたりなら、米国に追いつくどころか追随も難しい。  世界規模で革命が進む中で「ITカイゼン」しかできない企業なら、トップを 海外からスカウトするしかないかもしれない。 (日経産業新聞10月13日付「取材ノート」より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  マツダのマーク・フィールズ(米フォード出身)、日産のカルロス・ゴーン(仏 ルノー出身)、そして三菱自工のロルフ・エクロート(独ダイムラーベンツ出身)、 自動車業界は既にそうなってます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●eメールマーケティング、日本の現状は? http://www.m-m.co.jp/report/reportA121.html  今年当たりから、メールはeコマースの中でも最もホットなテーマになってき た。パソコンをベースにする限り「バナーは死んだ」という説も登場。これに 対しメールの威力は一層増加している。ただし、適切な相手に適切な内容で出 す限りだが。そこには、専門的なノウハウとマナーが必要。  かわら版でもしばしば取り上げている、M&M研究所代表三石玲子氏のレポート 「eメールマーケティングを制するものがeコマースを制する」から要約。  メールは両刃の剣である。毒にも薬にもなる。うまく使えばその効果はてき めんだ。だが専門のマーケティングを理解していないメールはノイズでしかな い。客は2度と戻ってこない。まずはオプトイン、オプトアウト、スパムの概 念を理解せよ。 ・オプトイン :消費者が自ら依頼、あるいは受け取りを同意した商品情報 ・オプトアウト:関連カテゴリーについて事業者側が貸し出したリスト等によ  り送られてくるメールや、事業者側が出すあまり適切に吟味されていないメ  ールで「不要であればメールをストップできる」選択肢が伴うもの ・スパム :適切さもストップできる選択肢もついていないもの  携帯メールの威力は驚異的だ。ウェブはアクセスされるのを待たねばならな いが、携帯メールは文字通りのプッシュメディア。GPSと組み合わせて地図情 報を送り、来店を促進させるといった使い方が可能。これこそ本当の能動的な マーケティング手段に成りえる。  eメールマーケティングのメリットとは、「素早い反応」「抽出が柔軟」「補 強効果」「費用対効果」「絶対的低コスト」「高い反応率」「プライバシー問 題」「顧客との対話性」「追跡可能」「未達がない(郵便に対して)」 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  先週、「くるまーと」の厳選リンク集に収めたクルマ関連サイト約500につい て、問い合わせや連絡先メールアドレスの有無をチェックした。  何と、企業や団体が運営するサイトの約半数がメールアドレスを掲載してい ない。そのまた半数はWeb上に問い合わせ用の投稿フォームすら置いていない。 新車メーカーは皆無、パーツメーカーなど製造業にその傾向が強く、お役所や 公的機関、業界団体もしかりである。  多くは、メンバー制組織をつくり、会員集め(メールアドレス収集)に勤しん でいるが、三石氏によれば「オプトアウト」メールも多いようである。反面、 オーナーやサークルなど個人運営のサイトには、メールアドレスは全て記され ていた。 「カイゼン」の得意な我国のメーカー、Webやメール関連の業務カイゼンにも 是非取り組んで欲しいものである。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●急増する「女性向けポータルサイト」の現状は? http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0918/special.htm  INTERNET Watchの特集より、気になる文章を抜粋して紹介。  女性向けポータルを「よく利用する」層は、インターネット利用歴3年以上が 半数を占めており、ネット歴の長い女性の大半は、お気に入りの女性ポータル サイトを持っていることがうかがえる。  だが、一部ではポータルサイトは本当に必要か、という疑問の声も高まって いる。あれもこれもいろいろ書いてあるけど、本当に知りたいこと、もっと深 い情報を求めているのに広く浅い情報しかないのでつまらない、などの意見も ユーザー側からもすでに出始めている。  何より女性同士のコミュニティ作りが売りになっているはずなのに、どこも そのコミュニケーションツールとしての掲示板が有効に機能していないところ が問題になっている。基本的に日本のネット上でのディスカッションは、誰か が質問して誰かが答えるというQ&Aの形でしか盛り上がらないし、もともと欧米 のようなディベート(討論)の文化が日本にはないという背景が原因で、潜在的 に討論が苦手だし、避ける傾向にある。  しかし、iVillage.comは現在、当初考えていたような目標には到達していな い。会員こそ500万人近くに達したが、その会員獲得にかかった膨大なマーケテ ィング費用のため、未だ利益を生むにはいたっていないのである。(略)  更に、堅実な収益モデルが無いにもかかわらず、コンテンツの充実を図るた めに行なった数々の提携が、業績の悪化に拍車をかけた。  Women.comもiVillage.comと同様に、コミュニティづくりの手段として、コン テンツの確保とブランドの確立を最優先とするアプローチを取り、広告収入モ デルに依存するだけでなく、オンラインショッピングで最終的に収益を上げる ビジネスモデルを目指してきた。(略)  更に、広告収入と並ぶ収益源となっていたオンラインショッピングに関して も、その戦略の大幅な再編を行なわざるを得ない状況になってきている。(略) 負担がかかる割に利益率の低い、オンラインショッピングを存続させていくこ とは、自殺的行為かもしれない。 <主な女性向けポータルサイトリンク集> 【総合情報】 ・womenjapan.com:http://www.womenjapan.com/ ・@woman:http://www.woman.co.jp/ ・cafeglobe.com:http://www.cafeglobe.com/ ・J-women.com:http://www.j-women.com/ ・白雪姫:http://www.shirayukihime.net/ ・Fe-MAIL:http://www.fe-mail.co.jp/ ・ewoman:http://www.ewoman.co.jp/ 【若い女性向けサイト】 ・coolgirlsjapan:http://coolgirlsjapan.com/home.html ・girlsgate.com:http://www.girlsgate.com/ ・TREND WAP!!:http://www.trendwap.com/ ・pewe:http://www.pewe.com/ 【母親向け】 ・ぷれままクラブ:http://www.premama.co.jp/ ・eSampo.com:http://www.esampo.com/ ・MamaGenki.com:http://www.mamagenki.com ・babycom:http://www.babycom.gr.jp/ ・母子家庭共和国:http://www.singlemother.co.jp/ 【テーマ別】 ・W-SOHO(SOHO):http://www.w-soho.com/ ・@cosme(化粧品):http://www.cosme.net/ ・My Cult Beauty(漢方):http://www.chuiyaku.or.jp/ 【検索エンジン系】 ・Woman.excite:http://woman.excite.co.jp/ ・LYCOS GIRLS:http://girls.lycos.co.jp/ 【プロバイダー系】 ・Shes.net:http://www.ascii.co.jp/shes/main.html ・Woman@nifty:http://woman.nifty.com/ 【メルマガ系】 ・凛(Lady's Information Network):http://www.lin.ne.jp/ ・Queen:http://www.jqueen.com/ 【雑誌系】 ・CAZ:http://www.caz.co.jp/ 【その他】 ・elife:http://www.elife.co.jp/ ・WebStyle for Women:http://www.webstyle.ne.jp/ 【海外サイト】 ・Woman.com:http://www.women.com/ ・iVillage.com:http://iVillage.com/ ・OXYGEN:http://www.oxygen.com/ ・BabyCenter:http://www.babycenter.com/ ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  うーん。こんなに増えたとは。それにしても、今後の展開を考える上で極め て示唆的である。精々参考にさせていただく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●増加する地域情報提供サイトの実情は? http://npc.nikkeibp.co.jp/npc/saisin/current/trend/trend1.html  日経パソコンのニューストレンド「“ご近所の話題”でユーザーをつかめ〜 ネットの普及を背景に地域情報を提供するサイトが増加」から要約。  地域情報サイトの最大の課題は、サイトを利用するユーザーの数。より身近 な情報提供を目指してWebサイトの対象地域を絞り込むほど、そのエリア内のユ ーザー数は減り、サービスの収益確保が難しくなる。  接続環境の問題も大きい。店舗の特売情報や、その日のお薦めメニューの提 供などを目指す地域情報サイトは多いが、Webサイトにアクセスするたびに費用 がかかる接続環境では、気軽にこうした情報を入手することは難しい。  携帯電話やカーナビゲーションなどを含めたマルチプラットフォーム上でビ ジネスが成立するというシナリオが考えられる。家庭内のパソコンだけではな く、24時間さまざまな方法でユーザーに身近な情報を提供すれば、アクセス頻 度を上げてユーザー数の少なさを補うことも可能となる。  5年以内に印刷によるチラシが今の6,7割程度に減り、残りがネット経由に置 き換わると予想。これへの対抗策として、インターネットや携帯電話と連動し たチラシを作り業務の拡大を狙う。 <主な地域情報サイト> ・NTT-X まちgoo」:http://machi.goo.ne.jp/ ・朝日新聞社「mytown地域asahi.com」 :http://www.asahi.com/paper/special/mytown/ ・角川書店「Walkerplus.com」:http://www.walkerplus.com/ ・大日本印刷「ウルトラパワーサイトDa!九州」:http://da-kyushu.com/ ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  今回のかわら版は、今後のネットビジネスを展開する上で、参考になる点や 留意すべき点をまとめたトピックスを紹介させていただいた。マイクルにとっ ても、いずれも避けてとおれない課題であり、現時点で必ずしも確たる展望が あるわけではない。  これまで同様、潮流と現状をウォッチしつつ、基本に忠実に時には大胆に、 タイムリーな施策を一つ一つ積み重ねることで、自ずと道は開けると信じてい る。100号を機に初心に返り、さらなる精進を重ねる次第である。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************