********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ■□■ 第 097号 2000年 9月 5日発行 〜総配信数 1,770部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。  ◇当メルマガは電網企画会社「マイクルプラン」の機関紙として発行して   います。マイクルプランについては下記URLをご覧ください。   http://www.micle.co.jp/plan/                   by マイクル渡辺 plan@micle.co.jp ********************************************************************** 【お知らせ】  ご講読ありがとうございます。m(__)m  昨年4月に「読者登録&カンパ制」に移行して以来、041号から全文版と抄録 版の2本だてで発行してまいりましたが、今号より再度全文版に統一して発行 いたします。 【ご案内】  カーライフ総合支援サイト「くるまーと」をプレオープンいたしました。ま だ未完成な点も多々ありますが、新車データベース、厳選クルマリンク集等ご 利用下さい。正式オープンは今月下旬の予定です。 http://www.kurumart.com/ 【最近のマルチメディアニュースから】 01.Eコマースの話題から  ・露呈したASPサービスの誤算、中小企業の開拓に苦慮  ・米メディア大手出資の競売サイト閉鎖。自動車と不動産に事業を特化  ・バーテックスリンク、フリーPC関連事業を廃止  ・パソコンWeb直販、NECの参入で大手メーカー出そろう  ・ネットで変る“本”のかたち?大手出版8社、電子書籍販売サイト開設  ・ドゥ・ハウス、ECサイトへの集客支援サイト開設  ・無料懸賞応募代行サービス登場。応募支援ソフトも 02.ネット・カー・ビジネスの話題から  ・米アマゾン、自社サイト上で新車の仲介サービス開始  ・米フォードのディーラー組織がネット新車販売会社設立  ・オートバイテル・ジャパン、ページ刷新。サービスも拡充  ・カーポイント、メーカー・ディーラー向けにマーケティングデータ販売 03.ゲーム機関連の話題から  ・任天堂、次世代ゲーム機「ゲームキューブ」発表  ・バンダイ、新型携帯ゲーム機「ワンダースワンカラー」12月発売 ********************************************************************** 【最近のマルチメディアニュースから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●Eコマースの話題から ─────────────────────────────────── ○露呈したASPサービスの誤算、中小企業の開拓に苦慮 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/110722  昨年来、国内で大ブームを巻き起こしたASP(アプリケーション・システム・ プロバイダー)事業者の多くが、大きな壁にぶつかっている。  電子メールやグループウエア、営業支援サービスなどを、「パッケージ・ソ フト」を使って独自構築するより低価格で利用できるとして、20〜10人程度の 中小企業を狙い多くの企業がこぞって参入した。ところが、市場開拓はそう簡 単ではなく、思惑が外れて軒並み計画修正を余儀なくされている。  市場の立ち上がりまでには数年かかると見られており、それまでは体力勝負 が続きそうだ。 ─────────────────────────────────── ○米メディア大手出資の競売サイト閉鎖。自動車と不動産に事業を特化  ニューヨーク・タイムズなど米新聞・通信社大手が出資するネット事業運営 会社クラシファイド・ベンチャーズは、競売サイトの「オークションズ・ドッ ト・コム」を先月閉鎖した。最大手イーベイ(月1200万人利用)に比べ、利用者 は月間約40万で、事業継続が困難と判断した。今後は、自動車販売と不動産取 引の二つに業容を絞り込む。(日経産業新聞8月24日付記事より) ─────────────────────────────────── ○バーテックスリンク、フリーPC関連事業を廃止  http://www.vertexlink.co.jp/press083101.html  バーテックスリンクは、フリーPC「ムリョーパ!」およびeコマース「ecap 24」など、フリーPCモデルによるインターネット事業を廃止した。  同事業は昨年5月、国内におけるフリーPC事業の先駈けとして大きな話題を呼 び、6月の募集で約4万5千台の出荷を行なったが、環境変化と新規参入企業の増 加により業績が悪化し、今年に入ってからは一般向け募集を取り止めていた。  利用者管理とユーザーサポートは、(株)ラブロスに譲渡され継続される。 ─────────────────────────────────── ○パソコンWeb直販、NECの参入で大手メーカー出そろう  http://npc.nikkeibp.co.jp/npc/index.html  http://121ware.com/ (121ware.com)  NECは、7月に開設したパソコン総合サービスサイト「121ware.com」でパソコ ンのWeb直販サービスを開始した。ソニーも今春からWeb直販を開始、松下も今 秋より開始予定で、有力メーカーのほとんどが出そろうことになる。  利害が対立するとかつては反発していた販売店側からも、メーカーをしのぐ Web直販の品ぞろえ、サービスを打ち出す動きが出てきている。  121ware.comは総合サイトとして、ユーザー同士が掲示板で情報を交換できる 「コミュニケーション」、パソコンの活用法などを紹介する「アドバイザー」、 サポート情報を提供する「レスキュー」、そしてパソコンや周辺機器を購入でき る121@storeの4つの機能を持つ。 ─────────────────────────────────── ○ネットで変る“本”のかたち?大手出版8社、電子書籍販売サイト開設  http://www.paburi.com/  角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、文 藝春秋の出版大手8社は、電子書籍をインターネットでダウンロード販売するサ イト「電子文庫パブリ」をオープンした。各社が個々に運営している電子書籍 販売サイトを横断的に検索・購入できる。  決済システムはミュージック・シーオー・ジェーピーの配信/課金システムを ベースにしたクレジットカード決済方式を採用した。データ形式は、ボイジャ ー(*)のドットブック形式、テキスト形式、PDF形式、専用ブラウザー用のCXT形 式と出版社によってそれぞれ異なっている。  (*)「ネット出版時代における“本”のあり方」として、INTERNET Watchが、 同社萩野代表取締役へのインタビューをもとに特集。 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0821/elebook.htm ─────────────────────────────────── ○ドゥ・ハウス、ECサイトへの集客支援サイト開設  http://www.echelp.net/  ドゥ・ハウスは、ECサイトへの集客支援を行なうサイト「ecHelp.net」を開 設した。実際に商品を使っているユーザーの評価レポートを募集・掲載し、こ れを読んで購買意欲をかきたてられたユーザーを各ECサイトに誘導する。ECサ イトは、1アイテムにつき月額9,800円でecHelp.netに展示・リンク可能。  掲載レポートは、富士通が同社と共同で運営しているマーケティング/調査ネ ットワーク「iMiネット」の会員500人からあらかじめ募集、今後は一般消費者 からの投稿や、専門誌の編集者などによるレポートも検討する。 ─────────────────────────────────── ○無料懸賞応募代行サービス登場。応募支援ソフトも  http://www.hitget.com/ (ヒットゲット)  http://tokutoku.com/aiBAR/ (aiBAR2000 とくとくページバージョン)  サイトアクセス向上、アンケート調査のサンプル数アップ、メールアドレス などユーザープロフィール情報入手…として、ネット懸賞が花盛り。「Chance It! 」や「とくとくページ」など懸賞情報提供サイトは、検索エンジンに次ぐ アクセス数を誇る人気サイトである。  多くの懸賞に応募しようとすると、名前や住所、メールアドレスなど、毎回 同じ入力をするのにうんざりしてしまう。応募を簡単にしてくれるサービスが 登場した。主婦3人組が運営する「HitGet.com」。「とくとくページ」も、懸賞 応募支援ソフトの無償配布を開始した。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  最近のEコマースに関するニュースやトピックスから、気になるものをいくつ か取り上げてみた。言うまでもないが主な収益源は次ぎの4つ。サイト運営費や コンテンツ調達費、そして広告宣伝費など営業経費とのバランスでビジネスは 成り立つ。  ・広告収入  ・コマースそのもののから得られる利益や手数料  ・有料コンテンツの利用料や、他サイト・メディアへの販売代金  ・業務代行料(出店料など)や、マーケティング代行料(調査受託など)  ネットバブルはとうに弾けた。IT革命に過度に期待し、市場の現状や動向を 無視した安易で杜撰なビジネスは、時日を待たず破綻する。マイクルも心して かからねばなるまい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ネット・カー・ビジネスの話題から ─────────────────────────────────── ○米アマゾン、自社サイト上で新車の仲介サービス開始  http://www.amazon.com/newcars/  米インターネット販売最大手のアマゾン・ドット・コムは、オンライン自動 車ディーラーの米グリーンライト・ドット・コムと共同で、自社サイト上で新 車の仲介サービスを開始した。  アマゾンは6月末に債務超過に陥り、黒字の書籍・音楽ソフト販売に事業を絞 るべきだとの指摘も多いが、仲介サービスはアマゾンにとって在庫負担が不要 なのが利点。先にがん具販売でトイザラスと組んだのに続く試みで、提携によ る拡張路線を続ける構え。 ─────────────────────────────────── ○米フォードのディーラー組織がネット新車販売会社設立  http://www.forddirect.com/  米フォード社の乗用車やトラックを取り扱う全米4200社のディーラが構成す るディーラ組織「Ford Dealer Council」は、インターネットによる新車購入サ ービスを提供する新会社「FordDirect.com」を設立する。新会社にはフォード 社も出資するが、経営権はディーラ組織が握る。  24時間年中無休で、車種の決定から価格、ローン情報、購入手続き、納車ス ケジュールなど一貫したサービスをWeb上で行い、実際の売買契約はユーザーが 選択したディーラとの間でオフラインで行う。 ─────────────────────────────────── ○オートバイテル・ジャパン、ページ刷新。サービスも拡充  https://www.autobytel-japan.com/Outline/d-1-7.cfm?PR_Source_ID=0  オートバイテル・ジャパンは、新サービスやコンテンツ拡充に伴い、ユーザ ーのサイト内での使い勝手を良くするため「サイトナビゲーター」機能を新設 するなどページを全面刷新した。  同時にファミマ・ドット・コムと提携し、コンテンツの連携やプロモーショ ン展開、電子商取引などの事業を共同で展開していくことで合意した。また、 同社サイトとリンク契約を結び、新車見積依頼者をオートバイテルに紹介した 場合、報奨金を支払うプログラム「オートバイテル・メイト」を開始した。 ─────────────────────────────────── ○カーポイント、メーカー・ディーラー向けにマーケティングデータ販売  http://www.carpoint.ne.jp/  カーポイントは、今秋から販売仲介手数料に次ぐ新たな収益源として、メー カーやディーラーへのマーケティングデータの販売に乗り出す。  サイト訪問者を年齢、性別などに分け、商品選択過程などのデータを蓄積、 分析したデータを商品開発や販促などの参考資料として提供する。 (日経産業新聞8月17日付記事より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  昨年来、我国にも様々なネット・カー・ビジネスが登場した。1年も経たない 内にうちに様相は大きく変化した。撤退事業者や新規参入事業者が相次ぎ、ビ ジネスの形態もサービス(販売・代行・仲介)主体から、情報提供・コンテンツ 主体へと変わりつつある。  新たなネット・カー・ビジネスの仕組みを創ることこそ「くるまーと」そし て「Web Project」の役割である。 http://www.kurumart.com/project/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ゲーム機関連の話題から ─────────────────────────────────── ○任天堂、次世代ゲーム機「ゲームキューブ」発表  http://www.nintendo.co.jp/n10/gamecube/index.html  http://www.nintendo.co.jp/n10/agb/index.html  任天堂は、次世代家庭用ゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」を2001 年7月に発売すると発表した。同社が99年5月に松下電器産業と包括提携し開発 を進めていた「Dolphin」の製品版。本体の形状は立方体に近く、米IBM製の128 ビットCPUを内蔵、ブロードバンドインターネット接続用モデムも装備する。メ ディアは松下が開発した直径8cmの専用光ディスクを利用する。  同時に、携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」の後継機種「ゲームボーイアドバ ンス」も発表、来年3月21日に発売する。現行ゲームボーイにも使える携帯電話 接続用専用ケーブルは12月に発売する。 ─────────────────────────────────── ○バンダイ、新型携帯ゲーム機「ワンダースワンカラー」12月発売  http://www.swan.channel.or.jp/swan/w_new/index.html  バンダイは新型の携帯ゲーム機「ワンダースワンカラー」を発表した。現行 のワンダースワンの完全上位互換機能を持つカラー液晶搭載のゲーム機で、今 年12月上旬に6800円で発売される。  2001年夏には、汎用メモリカードやUSBインターフェイスを搭載するカートリ ッジを発売する。キオスク端末でメモリカード内のゲームデータを書き加えた り、USB経由でプレイステーション2やPCからデータを転送したり、次世代携帯 電話へ接続できるとしている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  米IDCは次世代ゲーム機に関する調査を実施、「インタラクティブ機能はまだ 試行錯誤段階であり、ゲーム機がパソコンにとって代わるには幾多の解決すべ き問題がある。プレイに幅を持たせ、プレイを豊かにするインタラクティブ機 能こそがゲーム機の成功の鍵を握る」と指摘した。 http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/x86/ARTICLES/2000/q3_2/org20000830_5.html  重要度の高いインタラクティブ機能として、「ゲームのダウンロード」を挙 げた人が全体の約50%にのぼり最も多かった。「WWWサーフィンや電子メール」 を挙げた人は30%に満たなく重要度は最も低かった。約40%は「全く関心がな い」と回答した。  ドリキャス、プレステ2、マイクロソフトのX-Box、そしてゲームキューブま でも。いずれも多機能をうたい、家庭用ネット端末の主役の座を狙っているよ うである。  ゲーム機はゲーム機、テレビはテレビ、パソコンはパソコンなのである。本 質を忘れた商品は必ずや失敗する。 ********************************************************************** ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』は、インターネットの本屋さん  『まぐまぐ(ID:0000005947)』、及びメールマガジン立ち読みスタンド  『Macky!(ID:0079)』を利用して発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記URLでお願いいたします。  http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』の全文または一部の文章を許可  無く転載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************