**********************************************************************      ■□■ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ■□■           第 095号 2000年 8月 2日発行         〜総配信数 1,740部(含抄録版) Thanks!〜 ********************************************************************** 【最近のマルチメディアニュースから】 01.主要マルチメディア関連商品のシェア動向(99年度)  ・パソコン  ・プロバイダー  ・インクジェットプリンター  ・デジタルカメラ  ・携帯電話  ・携帯電話端末  ・PHS  ・カラーテレビ  ・家庭用ゲーム機 ********************************************************************** 【最近のマルチメディアニュースから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●主要マルチメディア関連商品のシェア動向(99年度)  〜日本経済新聞「点検シェア攻防、本社100品目調査」より ─────────────────────────────────── ○パソコン <99年度国内出荷台数(1100万台、前年度比37.5%増)シェア>  1位 NEC 23.4%(▲5.5%)  2 富士通 21.3 (▲1.2 )  3 日本IBM 10.0 ( 0.0 )  4 ソニー 7.6 ( − )  5 東芝 7.2 (▲0.6 )   その他 30.5 ( 6.0 ) ( )は前年度比増減率ポイント、以下同じ ・個人向け市場の急拡大で、千万台突破。法人、個人比率はほぼ5分5分に。 ・人気商品「バイオノート」が貢献、ソニーが4位に躍進。 ・首位NECは大幅シェアダウン。富士通もダウンしたが首位との差は2.1%に。 ・アップルは、iMacに続きiBookを投入するも、圏外に後退。 ・圏外では、低価格を武器にソーテックが急伸、5位以内浮上も。 ─────────────────────────────────── ○プロバイダー <99年度末会員数(1902万人、前年度比28.6%増)シェア>  1位 ニフティ「@nifty」(infoweb含む) 19.4%(▲2.6%)  2 NEC「BIGLOBE」 15.7 (▲2.4 )  3 NTTコミニュケーションズ「OCN」 5.8 ( 2.8 )  4 ソニー・コミュニケーション・ネットワーク「So-net」 4.6 ( 1.2 )  5 日本テレコム「ODN」 4.0 ( − )   その他 50.5 ・NTTコム始め、通信回線を持つキャリア系プロバイダー3社が躍進。日本テレ  コムは圏外から5位に初登場、DDIの「DION」もシェア3.9%と善戦。 ・富士通系ニフティ、NEC系BIGLOBEの1位、2位は変らないものの、メーカー系  プロバイダーは、ソニーを除き苦戦。 ・接続料の値下げ、従量制料金から定額制への移行、無料プロバイダーの台頭  など競争は激化する一方。 ・先月マイクロソフト「MSN」が事業から撤退(NTT系ぷららネットワークスに  移管)するなど、3300社を超えるとプロバイダー業界の再編は不可避に。 ─────────────────────────────────── ○インクジェットプリンター <99年度国内出荷台数(490万台、前年度比46.3%増)シェア>  1位 セイコーエプソン 50.2%(▲0.8%)  2 キャノン 30.7 (▲1.9 )  3 日本ヒューレット・パッカード 9.0 ( 1.0 )  4 NEC 6.5 ( 1.5 )  5 レックスマーク・インターナショナル 2.5 ( 1.0)   その他 1.1 ・エプソン、キャノンの上位2社がシェアダウン、下位メーカーが健闘。 ・低価格パソコンが定着した結果、プリンターも低価格化が進み、実売価格  2万円前後が主流に。 ・富士ゼロックス、シャープ、ソニーなど新興勢力も年内には市場参入か。 ─────────────────────────────────── ○デジタルカメラ <99年度国内出荷台数(168万台、前年度比41.5%増)シェア>  1位 富士写真フィルム 28.8%( 5.4%)  2 オリンパス光学工業 25.7 ( 5.8 )  3 ソニー 10.1 ( 4.8 )  4 カシオ計算機 7.2 (▲5.7 )  5 セイコーエプソン 6.9 (▲3.8 )   その他 21.3 ・高機能・高画質化により、パソコン周辺機器としてだけでなく、女性や年配  の写真愛好家などにも需要のすそ野が広がる。 ・高機能製品をいち早く市場投入した2強に加え、ソニーも快走。 ・300万画素超新製品の投入やや、プリントサービスの開始など需要増に拍車。 ─────────────────────────────────── ○携帯電話 <99年度末国内累計加入台数(5114万台、前年度末比23.1%増)シェア>  1位 NTTドコモ9社 57.4%(▲0.1%)  2 J-フォン9社 16.0 ( 1.1 )  3 DDIセルラー8社 12.2 (▲0.6 )  4 IDO 7.6 (▲0.3 )  5 ツーカー3社 6.8 (▲0.1 ) ・J-フォングループのみが、他4グループ全車からシェアを奪い伸長。 ・ドコモは、回線容量の限界に近づくなど年度前半は苦戦したが、iモードの  爆発的普及で挽回。 ・セルラー・IDOの切り札cdmaOneは、iモードブームの陰に隠れ苦戦。 ・各社のネット接続サービスも出揃い、翌年に控えた次世代携帯電話サービス  競争開始に向け前哨戦が本格化。 ─────────────────────────────────── ○携帯電話端末 <99年出荷台数(国内生産+輸入、4360万台、前年比25.3%増)シェア>  1位 松下通信工業 25.3%(▲2.3%)  2 NEC 12.8 (▲1.0 )  3 三菱電機 11.9 (▲3.0 )  4 京セラ 8.1 ( 1.4 )  5 ソニー 5.3 ( 0.7 )   その他 36.6 ・iモード対応端末をいち早く投入した「ムーバ4社(松下、NEC、三菱、富士通)  が上位を占めるものの、部品不足もあり、シェアは低下。 ・京セラは、cdmaOne対応端末が貢献、ソニーもブランド力を背景に伸長。 ・2000年度のポイントは液晶画面のカラー化。シャープ、三洋、日立など下位  グループも巻き返しを狙う。 ─────────────────────────────────── ○PHS <99年度末加入台数(571万台、前年度比1.3%減)シェア>  1位 DDIポケット 57.7%(▲2.1%)  2 NTTドコモ9社 25.2 ( 1.8 )  3 アステル10社 17.1 ( 0.3 ) ・97年9月の707万台をピークに減少傾向が続いてきたが、昨秋以降は台数が回  復基調に。 ・DDIポケットの「エッジ」など毎秒64Kbpsの高速データ通信サービスの充実  や、ドコモの携帯/PHS複合端末「ドッチーモ」の投入などが奏功。 ・音楽配信サービス、位置情報サービスなど新メニューがシェア争いを左右。 ─────────────────────────────────── ○カラーテレビ <99年国内出荷台数(960万台、前年比0.6%減)シェア>  1位 松下電器産業 18.1%(▲0.1%)  2 ソニー 18.0 ( 1.5 )  3 東芝 12.8 ( 0.3 )  4 シャープ 12.4 ( 2.4 )  5 アイワ 8.0 ( 1.2 )   その他 30.7 ・平面ブラウン管型テレビで先行したソニーが、松下に肉薄。 ・大型サイズが低迷するなか、値ごろ感のある中・小型サイズやビデオ内蔵タ  イプに集中したシャープやアイワも伸長。 ・12月のBSデジタル放送を控え、9月に各社は一斉にデジタルテレビを発売す  るが、発表では価格はいずれも概ね40万円台。既存テレビに接続するSTB(セ  ット・トップ・ボックス)も10万円程度と高く、普及には課題多し。 ─────────────────────────────────── ○家庭用ゲーム機 <99年度国内出荷台数(544万台、前年度比11.1%減)シェア>  1位 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 65.3%( 4.1%)  2 セガ・エンタープライゼス 17.4%( 0.3 )  3 任天堂 17.2%(▲4.2 )   その他 0.1 (▲0.2 ) ・SCEの新型機「プレステ2」が今年3月発売から1ヵ月で141万台出荷。プレス  テ(214万台、前年度比43%減)を補完。今年度のプレステ2の国内出荷目標は  400万台(海外を含めると1000万台)。7月にはプレステの3分の1の大きさの  「PSone」を投入、独走態勢を強化する。 ・ネット接続できる唯一の家庭用ゲーム機が売り物のセガ「ドリームキャスト  」は欧米で370万台を出荷しているものの、国内は95万台と苦戦。 ・発売から3年目を迎えた「NINTENDO64」も、国内94万台(海外555万台)と苦戦。  松下と共同開発する次世代機「ドルフィン」の投入も、2001年以降にずれ込  むが、携帯ゲーム機「ゲームボーイ」が好調で収益を補完。 ・来年秋参入予定のマイクロソフトの「X-box」を加え、ゲーム機能だけでな  く、高性能な情報処理とネット端末機能を競う総力戦に突入。 ─────────────────────────────────── <あとがき>  諸事情により、何とも手抜きの95号となってしまいました。^_^;  近々、「クルマ&ネット」というマイクル本来の強みを生かした新たな可能 性にチャレンジします。  マイクルプランも電網かわら版も継続することに変りはありませんが、いさ さかその趣が変ることは避けられません。  皆様のご意見をお聞かせ下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************