========================================================================== おじさんのためのマルチメディア&サテライトマガジン ◆◆◆ おじさん瓦版 ◆◆◆ 第 018号 1998年10月20日発行 by マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/mura.htm ───────────────────────────────────── 氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディア(テレビ*パソコン*電話)  とサテライト(衛星)関連のニュースやトピックスを、毎週平易かつ簡明に解説  してお届けいたします。 ========================================================================== <<もくじ>> ---◆先週のマルチメディアニュースから◆--- 01.「起業家おじさん集まれ」マイクル渡辺、朝日新聞に登場 02.我が国のインターネットユーザーは1150万人に。WWW利用の伸びは鈍化 03.手軽に自分だけのオリジナルCDを。CDレコーダー、国内で本格的に販売開始 04.SII、腕時計型ウェアラブルPDA(携帯情報端末)の新機種発売 ---◆先週のサテライトニュースから◆--- 01.ディレクTV、受信機器の分割購入制度導入 02.郵政省、CSデータ放送の認定優先度をテレビ・ラジオと同等に ★お勧めBOOK、ホームページ 著作権フリーの電脳小説「スレイブ」 ========================================================================== ---◆先週のマルチメディアニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●「起業家おじさん集まれ」マイクル渡辺、朝日新聞に登場  先週土曜日の朝日新聞夕刊「ウィークエンド経済」の「にんげん図鑑」欄に以下 の記事が掲載されました。私事で恐縮ですが、全文を紹介させていただきます。  起業家精神のあるおじさんよ、集まれ!!。 トヨタ自動車を飛び出し、今年一月、横浜市にベンチャー企業「マイクル」を設立 した渡辺朝雄さん(47)=写真=はインターネット上にホームページ「おじさんの群 (むら)」(http://www.micle.co.jp/mura.htm)を開設して、パートナーを募集中だ。  渡辺さんはトヨタに二十五年勤め、情報通信部の主担当員(課長クラス)を最後 に退職した。日本移動通信に出向した経験などからマルチメディア分野でのマーケ ティングを中心にした起業を考えたが、「大企業では小回りがきかない」と家族の 反対を押し切って独立を決意した。「トヨタ時代の人脈に頼ってはダメ」と、わざ わざ住み慣れた名古屋を離れた。  現在は、マルチメディアをわかりやすく解説するメールマガジンを配信している 。収支は今のところ完全に持ち出しという。それでも、「将来は衛星ビジネスに関 する仕事に手を広げたい」と夢は壮大だ。「中高年といえばリストラの対象にされ 、無能扱い。でも、長年の仕事で積み上げた技能は決して低くないはず。おじさん の意地を見せてやる、という人たち、集まりませんか」 > 2時間強の取材でしたが、非常に簡潔にまとめられ、さすがプロの記者と感心さ > せられました。チョット格好良すぎるかも。(^J^) > おかげでアクセスが急増(500件、通常時の20倍)、HP訪問登録50件、激励のメール > も全国(海外も)から10数通いただきました。瓦版購読者も40名以上増え(通常時の > 4倍)、マスコミの力を再認識した次第です。 ───────────────────────────────────── ●我が国のインターネットユーザーは1150万人に。WWW利用の伸びは鈍化  http://www3.nikkeibp.co.jp/MA/guests/release/981015inet.htm  日経マーケットアクセスの第4回全国インターネット普及率調査によれば、今年 9月末の我が国のネットユーザー数は1150万人。うちホームページ閲覧などWWW利用 者は720万人、メール利用者は930万人。メール利用者の伸びが大きい反面、コンテ ンツ不足と家庭での通信料金がネックとなりWWW利用者の伸びが鈍化。 また「勤務先を中心とした自宅以外の利用」割合が増えたのに対し、「家庭での利 用」の伸びが鈍化。 > 一度使うと欠かせなくなるコミュニケーション手段として、電子メールの普及が > 着実に進んでいる。メールマガジン購読者や発行数も増え、メディアの一ジャン > ルとして定着しつつある。 > WWWの頭打ちが、コンテンツ不足と通信料金にあるのは言うまでもないが、不況の > 影響や、使いにくいパソコン・わかりずらいネット接続も大きな要因。 > さて、Macky!から申し込んだ「おじさん瓦版」読者の性・年齢別構成比は、 >  20歳未満:5% 20代:32% 30代:39% 40代:18% 50歳以上:5%  > おじさんは23%で、日経マルチメディアの調査によるユーザー構成比とほぼ同じ。 >  http://www1.nikkeibp.co.jp/NMM/active.html > 名前を変えたほうが、いいかもネ。(^J^) ───────────────────────────────────── ●手軽に自分だけのオリジナルCDを。CDレコーダー、国内で本格的に販売開始  http://www.pioneer.co.jp/press/release91-j.html  http://www.deodeo.co.jp/direct/cdr/index.html  パイオニアが16日より、国内メーカーで初めてCDレコーダの発売に踏み切る。価 格は12万4000円。メーカー側が11月から製品価格の一定割合を補償金として権利団 体に支払うことで、著作権問題の解決に目処がついたため。市販の音楽CDやテープ などから音質の劣化なしにダビングでき「完全な複製が可能で著作権を侵害する」 (日本レコード協会)との指摘から発売を見合わせていた。  今年5月に国内販売で先行した日本フィリップスも、2枚のCDを同時操作し、倍 速ダビング可能な新機種を今月末に投入する。 > MD(ミニ・ディスク)やDAT(デジタル・オーディオ・テープ)と同様「私的録音録画 > 補償金に係わる特定機器及び特定記録媒体」に指定され、保証金の額も当面同額 > の機器に対して2%、メディアに対して3%となるようだ。 >  http://www1.nikkeibp.co.jp/NMM/NEWS/9809/98092901.html > パソコン用大容量記録媒体として、CD-ROM(読み出し専用)に加え、CD-R(データの > 書き込みが一度だけ可能)、CD-RW(何度も書き換え可能)の需要が急速に伸びてい > る。これらをAV(音響・映像)機器用途に拡大しようとの狙いだが、AV用録音メデ > ィアではMDが急拡大しており、ソニーなど商品化に消極的なメーカーも。 > CDレコーダー市場の動向はまだまだ未知数だ。 ───────────────────────────────────── ●SII、腕時計型ウェアラブルPDA(携帯情報端末)の新機種発売  http://www.ruputer.com/news/index.html  セイコーインスツルメンツ(SII)は11月10日、腕時計型PDA「ラピュータ」の機能 強化モデル「Ruputer Pro4」を発売。オープン価格だが、推定市場価格は4万円前 後。メモリー容量を2倍の4Mバイトに増やし、簡単な動画を再生できる機能など を追加。販売目標は年間2万台。 > NTTの腕時計型PHS、IBMのウェアラブルPC、そしてSIIの腕時計型PDA・・・ >  http://www.hil.ntt.co.jp/Speech/PHS/index.html >  http://www.ibm.co.jp/News/leads/980912/ > IDOに出向中の8年前、京阪名学園都市にある国際電気通信基礎技術研究所(ATR) > を見学した。郵政省の通信総合研究所宇宙通信部で技官をしている大学時代の友 > 人が、当時ATRに出向しており彼の好意で内部を案内してもらった。 >  http://www.atr.co.jp/Welcome-j.html > いくつかの研究テーマで印象に残ったのが「腕時計型自動翻訳衛星携帯テレビ電 > 話」で、30年後の実用化を目指しているとのことであった。 > 超小型でウェアラブル、異なる言語同士でも同一言語のように会話できる、世界 > 中どこでも使える、音声だけでなく動画もやり取りできる、そして操作はすべて > 音声入力で・・・ > マルチメディアもインターネットも知らなかった私には夢の世界であった。 > あれから僅か8年。ドッグイヤーで進む技術進歩。後10年も立たずに現実に!? ========================================================================== ---◆先週のサテライトニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●ディレクTV、受信機器の分割購入制度導入  10月13日付日経産業新聞によると、ディレクTVは松下クレジット、日本信販の両 社と組み、受信チューナーの分割購入制度「らくらくクレジット」を導入する。 従来5〜7万円かかっていた初期費用を48回の分割払いとし、月額千〜千五百円程 度に大幅軽減する。近く実施するチャンネル数拡大や新パッケージ投入との相乗効 果で加入者拡大を目指す。 > 先回の瓦版で、ヒューズの狙いはBSとの提携?と書いたが、この制度導入はこれ > を裏付けるものとも言えるだろう。 >  http://www.micle.co.jp/kawara017.txt >  (お詫び) >  これまでの瓦版で、瓦版へのリンクアドレスが間違っている場合が有りました。 >  http://www.micle.co.jp/の後にkawara000.txtと続くのが正しいです。m(__)m > 初期費用の安さにつられ、クレジットで購入したユーザーは、受信チューナーの > 残債が残っている4年間は中途解約が出来にくくなり、この間ディレクTVには安 > 定かつ多額の視聴料収入が入る。契約途中でBS共用受信機との取り換えが必要と > なった場合も、残債をそのまま払いつづけてもらうことで、取り替え費用を軽減 > できる。ディレクにとって一石二鳥の仕組みである。 > CS/BS双方のシステムが流動的で、データ放送など新サービスも導入されるなど、 > 受信機器もパソコン並みとは行かぬまでも、相次ぐ変更が予想される。わざわざ > クレジット購入しなくとも、市場には格安チューナーが幾らでも出回っている。 > 消費者は馬鹿ではないぞ! ───────────────────────────────────── ●郵政省、CSデータ放送の認定優先度をテレビ・ラジオと同等に  http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/new/981012j701.html  デジタルCS放送における委託放送事業者(番組提供者)の認定方針を変更し、デー タ放送の優先度をテレビ・ラジオ放送と同等に扱う制度変更を発表。これまでデジ タルCS放送では、委託放送事業に多数の参入申請があった場合、テレビ・ラジオ放 送申請者をデータ放送申請者より優先して認定してきた。今回の制度改正によりデ ータ放送事業への参入機会を拡大、放送番組の多様化を進める。 > データ放送のチャンネル数は30程度を目標にするようだ。 > システムやハードはほぼ固まったようだが、誰が誰のためにどんなコンテンツを > どういう仕組み(番組編成や課金等)で流すかといったソフト面は、ほとんど未確 > 立。実態も解らぬまま、規制や許認可だけを云々してもしかたがあるまいに。 > こんな制度があるとは全く知らなんだ。大体データ放送を許認可とする事自体が > 時代錯誤も甚だしい。ブレイクさせるためには、インターネットのように誰もが > チャレンジでき、様々な試みが可能な環境が不可欠である。 ───────────────────────────────────── ---◆お勧めBOOK、ホームページ◆--- ───────────────────────────────────── ●著作権フリーの電脳小説「スレイブ」  http://ing.alacarte.co.jp/~press/slave.htm  著者は元毎日新聞・日経トレンディ、現共同通信社記者の畑仲哲雄氏。 スレイブという名前の手のひらパソコンを手に入れた、パソコン音痴の中間管理職 が電脳作家を目指す物語。中年おじさんの職場・家庭生活やパソコン業界、著作権 問題等がコミカルかつシニカルに描かれている。  出版形態も画期的。無料でダウンロードでき、コピーも自由な世界初の著作権フ リー小説。同名の書籍が書店に並ぶ前に、インターネットに全文公開された。読者 から直接、印税をもらうという新方式も試みている。  著者の言うように「この1冊で出版業界の古い慣行に穴が開く! 」か? なお、氏のホームページも滅法面白い。しかも役立つ情報満載!  http://ing.alacarte.co.jp/~press/ ========================================================================== ◇おじさん瓦版は、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』及びメールマガジン  立ち読みスタンド『Macky!』を利用して発行しています。  配信の停止や配信先の変更は、下記URLでお願いいたします。  『まぐまぐ』http://www.micle.co.jp/kawara.htm or http://www.mag2.com/  『Macky!』 http://macky.nifty.ne.jp/ ◇バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。   http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇おじさん瓦版の全文または一部の文章を許可無く転載することを禁じます。 ───────────────────────────────────── ◆◆企画・制作・発行◆◆ マイクルコーポレーション http://www.micle.co.jp/ 代表取締役 渡辺朝雄 asao@micle.co.jp 〒231-0011 横浜市中区太田町5-69 山田ビル406 TEL:045-226-1597 FAX:045-226-1598 ==========================================================================